パシコンで概略設計 千葉柏道路ルート検討へ(千葉国道)
[2020/10/3 千葉版]
国土交通省千葉国道事務所は、千葉柏道路の概略設計業務をパシフィックコンサルタンツ(首都圏本社・東京都千代田区)に委託した。簡易公募型プロポーザル方式で選定し、契約金額は5998万3000円。野田市~印西市の約36km区間について、ルートの検討に着手する方針だ。
件名は「千葉柏道路概略設計他業務2F8」。同業務では、千葉柏道路(野田~印西)について、千葉柏道路検討会の意見や社会情勢などを踏まえ、規格の高い道路としてルートを比較するため、概略設計や費用対効果について、分析を進めていく。履行期限は2021年3月26日まで。
千葉柏道路は、慢性的な渋滞が発生している国道16号のバイパスとして計画。整備効果としては、国道16号の渋滞が緩和し、沿線住民の利便性・快適性が向上するとともに、地域の経済活動の活性化や交通事故の減少、平常時・災害時を問わず迅速な救急医療活動に寄与することなどが期待されている。
県道路協議会では、千葉柏道路について、19年台風19号による豪雨災害や周辺道路ネットワークの交通状況の変化なども踏まえ、野田市~印西市間(利根川沿いルート)について、新たな検討の場を立ち上げ、具体的な検討を進めていくことを確認した。
県の21年度「国の施策に対する重点提案・要望」では、「活力ある県土の基盤づくり」の項目を整理して「国道16号千葉柏道路の早期具体化」を特出している。具体的には、国道16号の渋滞を解消するとともに、県北西部の生産性の向上や地域活性化のため、国道16号千葉柏道路の計画の早期具体化を図ることを求めている。
※千葉柏道路の位置図(PDF)