壬生町庁舎跡地活用検討委 21年3月に基本構想 屋根、広場、子育て支援など

[202/10/2 栃木版]
 壬生町は、第5回町本庁舎跡地等活用検討委員会(委員長・三橋伸夫宇都宮大学名誉教授)を開催し、検討スケジュールのほか、跡地活用プランなどについて協議した。跡地活用では、屋根を活用する案が提示され、芝生広場を整備し、子育て支援や直売所などの機能を盛り込んだ。今後は委員会等で検討を進め、2021年3月にも基本構想をまとめる。跡地活用については、23年度の供用開始を目指すとした。

 町は現在、新庁舎の移転整備事業を進めており、移転建設後の町役場本庁舎跡地を活用した活性化策について検討。地域住民や観光客等が集うまちなか創生の拠点として活用し、既存施設と連携した取組みを進め、中心市街地全体の活性化を図るとした。検討組織は庁内検討委員会、本庁舎跡地等活用検討委員会等としている。

 跡地活用についてはこれまで、[1]回廊案[2]屋根案[3]地形案-の3案が提示されていたが、9月に行われた委員会のワーキンググループでの検討の結果、回廊案と屋根案の長所を生かした活用検討案が新たに示された。

 活用検討案では、敷地北東の正面部を屋根でひとつにまとめ、歩行者用の入口を新設。敷地南側に芝生の広場を設置し、書庫を多目的室、倉庫を子育て支援室と倉庫、庁舎2を子育て支援室と貸会議室に活用。多目的室と倉庫の間に、歩行者用入口を新設する。これら施設には、上部に大屋根、下部に下屋の軒下空間を設けるとしている。

 敷地北側は駐車場(48台)とし、現在の入口からカーブ状に連絡する(車が減速するように)通路を整備。駐車場西では、車庫を半外部の直売スペース、ひばり館をイートイン・飲食スペース、業者スペース、貸店舗、貸会議室に活用する(直売スペースは民間運営)。これら2施設の西には、臨時用の駐車場(28台)も設置するとした。

 会議では委員からは、診療所やデイサービス等の医療・福祉施設、チャレンジオフィスなども提案されている。

 構想策定後のスケジュールについて、本庁舎解体は21~22年度に設計、22年度に工事を実施。跡地活性化施設は、22年度に設計を実施。23年度に工事を行い、供用開始を目指すとしている。

 なお、施設の整備・運営方法については、▽公設公営(直営方式)▽公設民営で管理運営委託(指定管理者方式)や施設貸与方式▽民設民営でPFI方式や拠点整備を条件にした民間企業への売却-などを検討していくとしており、基本構想に整備・運営方法が盛り込まれるとしている。

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