真岡土木20年度事業概要 79カ所に71.2億円投入 294号二宮拡幅に着手
[2020/9/19 栃木版]
県真岡土木事務所は、2020年度の事業概要と実施予定箇所をまとめ、国庫・交付金と県単を含め79カ所に71億2321万円を投入する。内訳は、道路・街路事業が48カ所52億5123万円、河川砂防事業は27カ所7億3627万円、芳賀町のLRT整備受託が11億0999万円。新規は294号二宮拡幅で交差点部の詳細設計をまとめ用地測量に着手するほか、茂木町の上郭内と河又関根-1の砂防事業は、測量設計を行い堰堤工の諸元を固める。 =2面に市町別事業箇所
294号二宮拡幅は、茨城県側の4車線拡幅が完了。交差点の設計をまとめ、付加車線設置による隅切り等道路幅を確定。今年度は用地測量や用地取得に着手し、一般部の道路幅22mを確保している箇所の工事に備えていく。
石島地内の西田井二宮線は用地取得を完了し、二宮遊水地に隣接する五行川橋梁は橋長48.3m(W15m)の上部形式にプレテンション方式PC2径間連結T桁に決めた。今年度は上部工事を発注するほか、西側の真岡鐵道踏切拡幅工事を鉄道会社に委託した。
益子町のつくば益子線長堤バイパス3820mは、既設農道を拡幅し中央付近でクランク状になっているぐみ川橋の上部工や未供用区間の改良工事を進めていく。新橋は21.6m(W15.5m)で、上部形式がプレテンPC床版桁。また、西小塙真岡線から南進区間(長堤II)2300mは、21年度の路線測量や詳細設計に備えていく。法線の一部は県営の圃場整備小泉地区の換地計画で創出する。
百目鬼川放水路は洪水被害を防除するため、既設の普通河川根古屋川600mを放水路として整備し、一級河川区間と合わせ延べ980mを改修。今年度は橋梁(ボックス工)2基と落差工2基の詳細設計をまとめ、地元協議を進めるとともに、用地測量や用地補償に着手、下流側で一部着工を目指していく。
益子町七井と市貝町多田羅を結ぶ黒田市塙真岡線730mは、クランク状の真岡鐵道踏切等線形を改良し幅員10mに拡幅、片側に歩道2.5mを確保する。益子特別支援学校への通学の安全を確保するため、踏切前後の狭あい箇所の改良工事の進ちょくを図る。鉄道会社には踏切内の拡幅工事を委託する。
茂木町中心部の那須黒羽茂木線は、先行して茂木駅前から文化交流施設「ふみの森もてぎ」まで400mについて、現道12mの幅員で無電柱化や側溝・歩道のフラット化等バリアフリー改善を進める。歩道下の水路を車道に移設する方向で電共詳細設計を進めており、用地測量や用地補償を進め、今年度の工事発注を目指す。
上郭内と河又関根-1の砂防事業は、両地区とも堰堤1基の整備に向け、詳細設計で諸元を確定していく。これまでの検討では、上郭内が堤高9m規模の不透過型本堰堤と下流側に副堰堤を配置。町中心部に位置する土石流危険渓流で、下流域には町庁舎等も保全対象となっている。河又関根-1は、堤高11.5m規模の透過型を想定している。
急傾斜地崩壊対策の上神井2号は、崖下に民家と河川等が近接し施工スペースが限られるため、待受け式防護柵工200mを想定。詳細設計で施工計画を固め地元説明、工事に備えていく見通し。
芳賀町受託のLRT整備は、宇都宮茂木線と町道台の原下原線の延べ2340mが対象。軌道を確保する改良や舗装工事に加え、台の原下原線では1320mの補強土壁工を実施していく。
祖母井地内の真岡那須烏山線は、交付金街路(祖母井中央通り)で改良舗装工100m、県単では県営の圃場整備芳賀第2地区で道路用地を創出。対象区間360mの路線測量や詳細設計を発注して道路計画を固め、後年度の工事に備えていく。