県下水道室 水処理系監視制御を更新 大岩藤 年末に一般競争で発注
[2020/9/18 栃木版]
県は、渡良瀬川下流流域下水道大岩藤浄化センターの水処理系監視制御設備の更新に着手する。水処理系と沈砂池系を一体的に施工するもので、県下水道室によると、12月を目途に簡易型総合評価方式の一般競争入札を適用し、工事を発注する見通しを示した。17日開議の県議会通常会議に提出した流域下水道事業会計補正予算案には、債務負担行為として1億9200万円を設定している。
監視制御設備の更新は、同浄化センターのストックマネジメント事業の一環。管理棟、水処理系の水処理施設と沈砂池・ポンプ棟、汚泥処理棟の4回に分け、2019~23年度の5カ年で更新を計画したもの。全体事業費には6億9900万円を試算している。
当初は、水処理施設と沈砂池・ポンプ棟に分け、更新を計画していたが、設計を確認したところ、同じ水処理系として、制御するシステムが連動していることが判明し、一体的な施工が可能と判断。20~21年度の2カ年で工事を実施することに決めたという。設計は東京設計事務所(東京都千代田区)が担当した。現在は、管理棟に格納された監視制御設備の更新工事を進めている。
大岩藤処理区の大岩藤浄化センターは、栃木市の旧大平・岩舟・藤岡の各町を対象に1995年度に供用を開始した。監視制御設備の耐用年数は通常15年とされているものの、供用から25年が経過し、これまで更新の実績は無いとしている。
近年は、老朽化により不具合が恒常化するようになり、緊急性が高いと判断。9月補正で債務負担行為を設定。21年度に予定していた工事の一部を前倒ししたもの。
なお、処理区の栃木市も一体的な工事の実施について了承しているとした。