NJSで基本設計 緊急時連絡管 福増にポンプ場新設(市原市)
[2020/9/17 千葉版]
市原市は、緊急時連絡管ポンプ場(仮称)の建設に向けた基本設計業務をNJS(東京都港区)に委託した。一般競争入札で選定を進め、落札額は1050万円。福増地区で、災害など緊急時に県の福増浄水場から三和配水池へ送水するため、1日当たりの計画送水量8400立方m規模のポンプ施設を新設する計画だ。
同業務では、福増浄水場から三和配水池へ送水するための加圧施設について、経営基盤強化計画における、緊急時給水のあり方と整合を図りつつ、現況調査を踏まえた諸課題を整理し、合理的な施設整備を検討していく。
具体的には、別途策定中の経営基盤強化計画における将来水需要や緊急時運用などを考慮し、ポンプ場の合理的な計画送水量を設定。福増浄水場から受水する際の具体的な受け渡し方法などを検討する。
福増浄水場からポンプ場や県の調整池まで、ポンプ場から三和配水池まで、それぞれ水理検討を実施し、送水への影響を検証するほか、改善策をとりまとめる。併せて、ポンプ場やポンプ井容量などの合理的な規模を検討していく。
施設の建設に当たり、県との協議・調整が不可欠となっていることから、必要に応じて協議への同行や資料作成を担う。委託期間は2021年3月12日まで。
同市の給水区域には、県が運営する福増浄水場が立地。策定中の「仮称・市原市水道事業経営基盤強化計画」の骨子では、この浄水を三和配水池へ送水することによるバックアップ機能の強化を図り、災害や事故に対する柔軟な給水体制を確保する方針が盛り込まれている。