歩道改良へ詳細設計 富士見通りの再整備(木更津市)
[2020/9/16 千葉版]
木更津市は15日、富士見通りの再整備に向けた歩道詳細設計業務について、委託先を選定する指名競争入札の手続きを開始した。パークベイプロジェクト推進事業の一環として、ユニバーサルデザインや景観に配慮した歩道を再整備するとともに、電線共同溝方式を想定した無電柱化を進めていく方針だ。
富士見通りは、JR木更津駅西口と県道木更津富津線を結ぶ全長660mのシンボルロード。歩道部分にはアーケードが整備されているものの、空き店舗も目立ち、活性化が求められている。
件名は「R2富士見通り歩道詳細設計業務委託」。同業務では、ジーアンドエスエンジニアリング(千葉営業所・千葉市中央区)が担当した予備設計の成果を踏まえ、両側の歩道改良に向けた詳細設計をとりまとめる。履行期限は2021年3月19日まで。25~28日に入札書を受け付け、29日に開札する予定だ。
市土木課は、詳細設計のほか、測量や埋設物調査などを進め、21年度にも電線共同溝工事に着手したい考え。完了後に歩道の改良工事などを進めていく方針だ。
3月に策定した「木更津市無電柱化推進計画」で、市道260号線(富士見通り)が対象道路に選定された。24年度までに富士見通りの無電柱化を完了させる目標が掲げられている。
事業手法は電線共同溝方式を想定。電線管理者や地元住民らとの協議を踏まえて決定する。低コスト手法である浅層埋設方式や小型ボックス活用埋設方式を積極的に採用する方針だ。
富士見通り再整備の整備方針では、18年度にみなとまち木更津プロジェクト推進協議会の中で示された再整備における基本デザインの方向性に基づき、港に通じる開放感のある景観形成やバリアフリーなどを考慮した、快適な歩行空間を目標に整備する計画だ。
歩道部については、無電柱化や老朽化したアーケードの撤去、オーガニックなまちづくりにつながる自然な街路樹構成、自転車通行空間の整備などを想定している。