［2020/9/12　栃木版］
　単位制導入と共学化に対応するため県教委は、宇都宮中央女子高校（宇都宮市若草２丁目）の施設整備を実施。単位制導入は西棟の選択教室への改修。共学化による建築工事の柱は、▽トイレ改修▽第２体育館の新設▽弓道場の解体と新設―で、２０２２年度までに７億７８８５万円を投入する計画。工事は本館ほかトイレ改修工事を建築と管工事に分け第３、弓道場新設も第３四半期に発注するほか、第２体育館は建築と電気・管工事の３件に分け、第４四半期に一般競争入札を適用する見通し。
　選択教室は旧衛生看護科棟（西棟）を改修して４室を確保する計画。構造と規模は、ＲＣ造２階建て・延べ１４１７平方㍍で１９７４年に竣工した。既存校舎を活用した改修とし、仮設校舎を設けず工事を実施するとしている。
　共学化による施設整備のうちトイレの改修は、本館ＲＣ造２階建て・延べ２１０９平方㍍、特別教室棟ＲＣ造２階建て・延べ２６５０平方㍍が対象。同校では教職員トイレを除き、男子用トイレが設置されておらず、男女に分け必要数を整備する。発注見通しでは、建築と管工事に分け、第３四半期に指名競争入札を適用する。今年度の予算配分は４０２２万円で、２２年度までの継続費には２億３６３１万円を設定している。トイレと選択教室への改修設計は、公和設計（宇都宮市）が担当している。
　第２体育館は２１年度まで２カ年で新設。継続費総額は４億８９６３万円。１２月１０日の工期で現在設計を進めており、構造や規模、建設位置を決め第４四半期の工事発注を見込んだ。工事は建築本体と電気・管工事の３件に分離し一般競争入札を適用する見通し。
　第２体育館の新設で、既設の第２体育館は武道場に転用する。同施設は１９６１年に建設したＳ造２階建て・延べ１２７６平方㍍。１５年９月に耐震改修工事を完了しており、転用に当たっては工事は実施しないとしている。
　弓道場は木造平屋建てで、射場が５５平方㍍、的場３０平方㍍を新設し、既存の施設は解体する。発注見通しでは第３四半期に指名競争入札を適用。継続費総額は４１０６万円で、解体費には８２万円を配分した。現在の弓道場は敷地の北東側に位置し、１９９０年度に整備した。第２体育館と弓道場の設計は、フケタ設計（宇都宮市）が担当している。
　同校の敷地面積は４万２３２０平方㍍。正面通路のイチョウ並木を挟んで西側に校舎や体育館、東側にグラウンドやテニスコートを配置。男子生徒受入に伴い野球場等の整備を計画しており、外構等土木工事の設計は２１年度以降、県宇都宮土木事務所が担当する予定。