飛島・茂木JVが落札 新最終処分場の土木建築 水処理は共和化工JV(気仙沼市)

[2020/9/8 宮城版] 
 気仙沼市は7日、新一般廃棄物最終処分場(仮称)の土木建築工事と水処理施設建設工事について、それぞれ一般競争入札を開札し、落札者を決めた。土木建築は飛島建設(東北支店・仙台市青葉区)・茂木建設(気仙沼市)特定JVが26億4600万円、水処理施設は共和化工(東北支店・仙台市青葉区)・津谷林産建設(気仙沼市)特定JVが6億8300万円で落とした。開会中の市議会9月定例会に工事請負契約の議案を提出し、可決されれば本契約となる。
 新最終処分場は、九条地区他の山林などを切り開いて整備する。敷地面積は残置森林も含め約6.3ha。計画埋立容量は8万立方m。可燃ごみの焼却灰や破砕不燃物などを埋め立てる。完成後の稼働期間は15年間を想定している。
 土木建築工事では、準備工として2万8280平方mの伐採除根、全体造成として19万5040立方mの切土と盛土を進めるほか、延長410mの逆T式擁壁工、2万3792平方mの遮水シート工、延長321mの地下水集水管工、延長2017mの側溝工、4041立方mの防災調整池コンクリート堰堤工、竪型管5基の埋立ガス処理施設工、8305平方mの構内通路アスファルト舗装工を施工する。併せて、S造(トラス構造)金属屋根で9760平方mの被覆施設を建設する。
 水処理施設建設工事は、170立方mの浸出水調整設備や、流入調整設備、アルカリ凝集沈殿設備、砂ろ過設備、放流設備、汚泥処理設備、給水設備、地下水取水設備、水処理棟(管理棟)の建屋、40立方mの防火水槽を設ける。
 工期は2件とも2021年3月31日までだが、延長する見込み。新最終処分場関連の工事では別途、来年2月に専用管敷設工事を一般競争入札で発注する見通し。
 専用管は高密度ポリエチレン管を想定。新処分場から発生する水をし尿処理場まで送るため、延長1376mを敷設する計画。概算工事規模は5000万~1億円。測量設計業務は八千代エンジニヤリング(北日本支店・仙台市青葉区)に委託した。

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