中央コンで基本設計 JR津田沼駅南口に駅前広場(習志野市)

[2020/8/19 千葉版]
 習志野市は、JR津田沼駅南口駅前広場基本設計業務を中央コンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区)に委託した。一般競争入札で選定を進め、落札額は1976万3000円。津田沼駅南口エリアでは、野村不動産(東京都新宿区)が津田沼緑地や複合商業施設「モリシア津田沼」一帯を再開発する構想を同市に提案している。

20200819c 同市は、JR津田沼駅南口で、駅前の利便性や安全性の確保、バリアフリー化のため、民間事業者による商業施設の建て替えと合わせて、一体的に駅前広場や道路などを整備する方向で検討している。

 基本設計業務では、交通量調査や概略設計などをもとに、JR津田沼駅南口駅前広場における交通動線の単純化や円滑化、最短化を図るため、交通量調査や交通需要予測を実施し、設計計画の素案を策定する。

 また、駅前広場で、歩行者空間の確保、人と車の動線分離を実施するため、主に景観計画までの基本設計をとりまとめる。

 具体的には▽約6960平方mを対象とした駅前広場基本設計▽自動車・歩行者ミクロシミュレーション▽自動車交通量調査──など。履行期限は2021年3月31日まで。

 「習志野都市計画都市再開発の方針」案では、再開発促進地区として、津田沼駅南地区(約4ha)の計画概要が盛り込まれている。

 民間活力の導入により、駅前広場や公園などの公共施設と調和した商業・業務・文化施設の更新を図っていく方針が示されている。駅前広場や公園、駐車場、駐輪場、文化施設などの整備を想定している。

 同市では「習志野市都市マスタープラン」において、津田沼駅周辺地区を広域拠点として位置付けている。市の玄関として多様な都市型ニーズに対応できる商業や業務、サービス、文化、居住を備えた市街地の形成を図ることとしている。

 JR津田沼駅は、1日の平均乗車人員が約10万人と県内で6番目に多い駅。都心からの所要時間はおおむね30分程度の位置にあることから、駅周辺の住宅供給が増え、周辺人口・乗車人員とも増加している。

 駅に近接する地域は、まちの形成から約40年が経過し、多くの施設が更新時期を迎えており、民間による商業施設リニューアルの機運が高まっている。

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