BP化に約10億円試算 石巻軽井沢の河南南郷線(県東部土木)

[2020/8/12 宮城版]
 県東部土木事務所は、石巻市北村字軽井沢地区で県道河南南郷線をバイパス(BP)化し、延長1.3kmの軽井沢道路として整備する。総事業費は用地買収も含め10億円前後になる見込み。本年度は修正設計をまとめるとともに、可能ならば用地買収に着手したい考え。
 軽井沢道路は、河南南郷線を山側に付け替え、幅員11mの道路として整備する計画。片側3mの2車線と、片側に3.5mの歩道を確保する。現道は幅員4.5~6mと狭く、山間部を曲がりくねっているため、BP化して改良済みの区間に結び付ける。
 軽井沢道路の整備に向けては、2015年度に道路詳細設計業務を建設環境研究所(東北支社・仙台市青葉区)に委託。業務内容は、延長1・3kmの路線測量と道路詳細設計、5haの用地測量、機械ボーリング、2級基準点測量など。17年度には用地測量業務を北光技術(登米市)に委託した。
 その後、地元との調整を経て設計の見直しが必要になったため、19年度に修正設計業務をサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)委託。新たに擁壁の設計をまとめるほか、残土が多くなりすぎないよう切り盛りのバランス調整などを行う。繰り越しで現在も業務を継続中だ。
 同事務所は用地買収に向けて別途、物件調査業務や用地測量業務を委託する可能性がある。軽井沢道路の整備は県の単費で行うため、予算状況を踏まえて工事を進めることになる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.