道の駅計画を21年度委託 PFI調査と一括 開業は24年度初頭(川崎町)
[2020/8/8 宮城版]
川崎町は道の駅の整備に向けて、2021年度に基本計画の策定に着手する。事業手法は公設民営またはPFI方式を基本に検討しており、同計画業務と民間活力の導入可能性調査業務を一括で委託する。同年度末には方針を固めたい考え。立地候補地は国営みちのく湖畔公園無料休憩所周辺の約2.6ha。24年度初頭の開業を目指す。
当初の計画では、19年度の基本構想策定後、20年度の基本計画着手を想定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を勘案し、全体スケジュールを1年間延期している。基本構想策定業務はアジア航測(仙台支店・仙台市青葉区)が担当した。
新たなスケジュールは21年度に基本計画・PFI導入可能性調査、22年度に基本設計・実施設計、造成工事、事業者選定、23年度に建築や道路改良工事、道の駅申請手続きなどを予定。オープンは24年度初頭とした。
道の駅の立地場所は、小野字根岸地区となる同公園の無料休憩施設「あだこだ」から里山地区を含む約2.6平方mのエリアを候補としている。基本構想では入退場・利用のしやすさなどから建物は里山地区駐車場敷地への単独配置に優位性を見ている。
持たせる機能は▽休憩▽情報発信▽地域連携▽災害支援──。基本構想における施設規模は他施設を参考に「休憩・情報発信機能」は建物が約300~400平方m、駐車場が約1万平方m。産直土産・飲食施設、観光案内施設などとなる「地域連携機能」は約700~850平方m程度、災害支援機能は主に駐車場を活用する。合計で建物は約1000~2000平方m、敷地は約1万3500平方m程度とした。
事業手法は包括的な管理などから公設民営やPFI方式(BTO、BOT)を基本に検討する。民間の動向を探るためのサウンディング調査なども予定している。PFI導入可能性調査を経て21年度末には手法方針を決定し、翌年の事業者選定を目指す。
道の駅には町らしさを打ち出せる「目玉商品」の開発・開拓も重要とし、7日付で「ジビエを核とした道の駅特産品開発計画」策定業務の委託に向けたプロポーザルの手続きも開始した。