統合ポンプ場を整備へ 中央浄化C 基本設計に着手(千葉市)

[2020/8/6 千葉版]
 千葉市は、美浜区の中央浄化センターで、統合ポンプ場の整備に着手する。ポンプ場の老朽化が著しいことから中央処理区のポンプ場を再構築するもので、処理能力は毎秒3.1立方m規模。基本設計業務について、一般競争入札の手続きを進めており、14日まで参加申請を受け付けている。同業務の成果を踏まえ、2021年度に詳細設計を進めていく方針。事業期間は10年程度を見込んでいる。

 件名は「中央処理区ポンプ場再構築基本設計業務委託」。同業務では、中央処理区のポンプ場の再構築に向け、中央浄化センター内の統合ポンプ場や主要な幹線、関連施設の建設・撤去工事を実施するため、必要な検討を進めていく。概算事業費なども算出し、基本設計図書をとりまとめる。履行期限は21年3月9日まで。

 中央処理区の新明、幸、黒砂、出洲4カ所のポンプ場については、建設後50年程度を経過し、施設の老朽化が著しいことから、中央浄化センター内に統合したポンプ場を新設する計画だ。

 合流式のポンプ場となり、処理能力は雨水時計画下水量で毎秒3.096立方mを想定。ポンプ場には管理本館機能を移転する方向で検討している。

 また、浄化センター場外にある新明、幸、黒砂のポンプ場3カ所は廃止・撤去し、自然流下で、会合点や中央浄化センターまで送水する構想となっている。

 統合ポンプ場の建設に伴い撤去する中央浄化センターの雨水滞水池の代替施設は、敷地内に同規模程度の施設を整備する計画。貯留容量は1万1800立方m規模を想定している。

 このほか浄化センター内では、既存の水処理施設(反応タンク2池、最終沈殿池2池)や最終沈殿池系電気室、管廊、分配槽を撤去するほか、返送汚泥ポンプ室を移設する計画となっている。

 廃止するポンプ場から自然流下で送水するため、管路の整備も進めていく。延長は約4.3kmで推進工法(中大口径)を採用する方針だ。特殊人孔6カ所の整備も計画している。

 一般競争入札の参加資格要件は、20・21年度市測量・コンサルタント入札参加資格者名簿(業種:土木関係建設コンサルタント業務)に登録され、市内に本店や支店、営業所などがあることのほか、業務実績などを求めている。14日まで参加申請、19日~25日に入札をそれぞれ受け付け、25日に開札する予定だ。

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