[2020/8/5　千葉版]
　浦安市市街地整備課は、新橋周辺街区(堀江)まちづくり推進業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。防災に配慮した多目的広場や境川沿いの避難路の整備に向けて、基本計画案や事業推進プランをまとめてもらう。予算額は962万5000円以内(税込み)。履行期限は2021年3月31日まで。

　業務の委託場所は、境川周辺の堀江三丁目5番地。同地域には史跡や文化財、神社・仏閣などが点在、漁師町の面影が残り、浦安の歴史や文化を今に伝えている。その一方、老朽化した木造家屋が密集し、緊急車両の進入が困難な狭あいな道路が多く、公園や公共下水道の整備も十分でないなど、防災面や住環境での課題を抱えている。

　そこで、市では、防災活動の円滑化に加え、生活基盤施設の充実やまちの魅力・価値の向上を図るため、広場や避難路などを整備することを計画。整備にあたっては、特に権利者や自治会、近隣住民らとの地域と密着した事業推進が不可欠なため、どのように合意形成を図るべきか、またどのように広場・避難路の整備を推進するべきかなどの検討を進めることにした。

　対象街区において予定している事業の全体業務は▽防災活動の円滑化(多目的な広場の整備、避難路の整備)▽生活基盤施設の充実(電気・ガス・上下水道・雨水排水の整備などによる機能確保)▽まちの魅力・価値の向上(まちのシンボルとなる広場の整備、旧大塚家などの文化財や路地・路地裏の活用)▽地域と密着した事業推進(権利者との合意形成)──。

　20年度の主な業務内容は▽基礎資料の整理・作成▽調査項目・手順等の整理・実施▽広場整備基本計画案の作成(規模や機能、形状、動線などを検討)▽広場・避難路の指定区域案の作成▽事業推進プラン案の作成(整備手法・権利者との合意形成プロセス・概略スケジュール・概算事業費などを検討)▽権利者等との合意形成支援▽関係機関との協議・調整支援──など。

　今後のスケジュールについては、20年度～23年度に基本計画・測量調査・基本設計、20年度～24年度に合意形成・用地取得、23年度～25年度に実施設計・整備工事を想定している。

　参加者資格要件は、浦安市入札参加資格者名簿に登載されていることなど。

　参加申込および提案書を17日まで受け付け、第1次審査結果を21日に通知。技術提案書を26日まで受け付け、第2次審査(ヒアリング)を28日に実施し、第2次審査結果を9月中旬に公表する予定だ。