JV対象に処分場を公告 土木建築と水処理施設(気仙沼市)
[2020/8/4版]
気仙沼市は3日、新一般廃棄物最終処分場(仮称)の土木建築工事と水処理施設建設工事について、特定JVを対象に一般競争入札を公告した。2件とも21日まで参加申請書を受け付け、9月7日に開札する。概算工事規模は、土木建築が20億~34億円、水処理施設建設が6億~18億円。工期は2件とも2021年3月31日までだが延長する見込み。新最終処分場関連では別途、来年2月に専用管敷設工事を一般競争入札で発注する予定だ。
土木建築工事の施工内容は、準備工の伐採除根が2万8280平方m、全体造成の切土と盛土が19万5040立方m、逆T式擁壁が延長410m、遮水シートが2万3792平方m、地下水集水管が延長321m、雨水集排水施設の側溝が延長2017m、防災調整池のコンクリート堰堤が4041立方m、埋立ガス処理施設が竪型管で5基、構内通路のアスファルト舗装が8305平方m、被覆施設がS造(トラス構造)の金属屋根で9760平方mなど。
入札の参加資格は、2~3社で構成する特定JV。JVの代表者は、土木一式工事と建築一式工事に関して、市の等級がAランクで、特定建設業の許可があり、経審の総合評定値(P点)がともに1500点以上あることなど。被覆型一般廃棄物最終処分場の新設工事を元請で施工し、2005年以降に完成させ、引き渡した実績も求める。
代表者以外の構成員は、市内に本店を置き、土木一式工事がAランクで特定建設業の許可を持ち、P点が700点以上あること、もしくは建築一式工事がAランクで特定建設業の許可を持ち、P点が650点以上であることなどを求める。
水処理施設建設工事は、170立方mの浸出水調整設備や、流入調整設備、アルカリ凝集沈殿設備、砂ろ過設備、放流設備、汚泥処理設備、給水設備、地下水取水設備、水処理棟(管理棟)の建屋、40立方mの防火水槽を設置する。
入札の参加資格は、2~3社で構成する特定JV。代表者の要件は、機械器具設置工事について、特定建設業の許可を受けており、P点が1000点以上あることや、被覆型一般廃棄物最終処分場の浸出水処理施設を元請、または下請で新設施工し、05年度以降に完成させ引き渡した実績があることなど。
代表者以外の構成員は、市内に本店を置き、2社JVの場合が土木一式工事と建築一式工事の等級がAランクで、特定建設業の許可を持ち、土木一式工事のP点が700点かつ建築一式工事のP点が650点以上であること、3社JVの場合が土木一式工事か建築一式工事がAランクで、どちらかの特定建設業の許可を持ち、土木一式工事のP点が700点以上または建築一式工事のP点が650点以上あることなど。
新最終処分場は、九条地区他の山林や砕石場などを活用して整備する。敷地面積は残置森林も含め約6.3ha。計画埋立容量は8万立方m。完成後は15年間稼働させ、可燃ごみの焼却灰や破砕不燃物などを埋め立てる。
新処分場から発生する水は、尿処理場まで運んで処理するため、延長1376mの専用管を敷設する。管路の敷設工事は、概算工事規模が5000万~1億円。4日には測量設計業務の一般競争入札を開札し、委託先を決める。
新処分場の整備に向けては、基本計画設計等業務をエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)、実施設計等業務を八千代エンジニヤリング(北日本支店・仙台市青葉区)、建設予定地の用地調査等業務をエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)に委託した。