県下水道室 3処理区の地震対策2期始動 処理場沈砂池や管渠可とう化

[2020/7/31 栃木版]
 県は、流域下水道事業のうち巴波川、大岩藤、思川の3処理区の総合地震対策計画(第2期、2020~24年度)をまとめ、今年度から施設の設計や工事に着手した。3処理区とも管渠は可とう化や標準・特殊マンホールの耐震。浄化センターでは巴波川が導水渠と放流渠の詳細診断、沈砂池の設計工事。大岩藤は沈砂池ポンプ棟と放流ポンプ棟の設計工事、思川では導水渠・連絡管・放流渠の詳細診断、間々田中継ポンプ場の工事に着手する。県下水道室によると、鬼怒川上流、中央、北那須の3処理区については2021年度から2期計画に移行するため、計画策定を直営で進めているとした。

 19年度までの第1期総合地震対策計画では、管渠が幹線全体やマンホール、可とう化が必要な箇所の耐震診断などを実施。浄化センターとポンプ場は、供用の早い施設から設備等を格納する建屋の耐震補強工事などを重点的に進めてきた。

 3処理区の耐震化等対策は次の通り。([1]実施内容[2]実施予定年度)

 《巴波川》
【管渠】
▽巴波川幹線=[1]特殊マンホール2カ所の詳細設計と工事[2]2021
▽思川幹線=[1]特殊マンホール1カ所の詳細設計と工事[2]2021
▽思川幹線=[1]標準マンホール3カ所の詳細設計と工事[2]詳細設計(2021)、同工事(2022)
▽巴波川幹線=[1]98カ所の可とう化(φ350~1500)に伴う詳細設計と工事[2]2020~24
▽思川幹線=[1]121カ所の可とう化(φ300~1350)に伴う詳細設計と工事[2]2020~24
【処理場】
▽巴波川浄化センター=[1]導水渠の詳細診断[2]2021
▽巴波川浄化センター=[1]放流渠の詳細診断[2]2021
▽巴波川浄化センター=[1]沈砂池(土木)の詳細設計と工事[2]詳細設計(2021~22)、工事(2023~24)
【その他】
▽仮排水管=[1]巴波川浄化センター(L400m)に塩ビ(φ200)送水用ホース購入[2]2024
▽仮排水人孔=[1]巴波川浄化センター(1カ所)にRC特殊人孔設置に伴う詳細設計と工事[2]2023~24

 《大岩藤》
【管渠】
▽大岩藤幹線=[1]標準マンホール12カ所の詳細設計と工事[2]浮上防止11カ所と躯体補強1カ所の詳細設計(2020)、同工事(2021~24)
▽処理場放流渠=[1]特殊マンホール1カ所の詳細設計と工事[2]躯体補強の詳細設計(2020)、同工事(2024)
▽大岩藤幹線=[1]181カ所の可とう化(φ250~1100)に伴う詳細設計と工事[2]2020~24
▽処理場放流渠=[1]8カ所の可とう化(φ800~1000)に伴う詳細設計と工事[2]詳細設計(2023)、同工事(2024)
【処理場】
▽大岩藤浄化センター=[1]沈砂池ポンプ棟(土木・建築)の詳細設計と工事[2]詳細設計(2020)、同工事(2021~22)
▽大岩藤浄化センター=[1]放流ポンプ棟(建築)の詳細設計と工事[2]詳細設計(2020)、同工事(2022)
【その他】
▽仮排水管=[1]大岩藤浄化センター(L595m)に塩ビ(φ200)送水用ホース購入[2]2024

 《思川》
【管渠】
▽思川西部幹線=[1]標準マンホール2カ所の詳細設計と工事[2]詳細設計(2021)、同工事(2022)
▽思川西部幹線=[1]100カ所の可とう化(φ350~1100)に伴う詳細設計と工事[2]2020~24
【処理場】
▽思川浄化センター=[1]導水渠の詳細診断[2]2021
▽思川浄化センター=[1]連絡管の詳細診断[2]2021
▽思川浄化センター=[1]放流渠の詳細診断[2]詳細設計(2021)
▽間々田中継ポンプ場=[1]ポンプ棟(毎秒15.6立方m)工事[2]2020
【その他】
▽仮排水管=[1]思川浄化センター(L260m)に塩ビ(φ200)送水用ホース購入[2]2024

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