みちづくり協を設立 園生町地区 磯辺茂呂町線の整備(千葉市)

[2020/7/31 千葉版]
 千葉市は都市計画道路磯辺茂呂町線整備事業について、地域住民や学識経験者らで構成するみちづくり協議会(会長・福田敦日本大学理工学部システム工学科教授)を設立した。延長2360mの園生町地区を3工区に分割して整備を推進している。用地取得を進め、早期の着工を目指す。

3工区に分割

 千葉都市計画道路磯辺茂呂町線は、美浜区磯辺3丁目から緑区茂呂町まで、市の中心部から放射状に延びる国道14号、357号、16号、51号、126号を連絡し、市の中心市街地を取り巻く総延長23.85kmの環状道路。

 中心市街地の通過交通を排除し、慢性的な渋滞の緩和を図るとともに、都市内主要幹線道路のネットワークを強化することにより、県内外との交流や連携を図ることを目的としている。

 18.29kmが整備済区間で、整備率は約77%。整備中区間である園生町地区が完成すると、整備率は約87%となる見通しだ。

 稲毛区の園生町地区は、園生町交差点から草野小学校付近までの延長2360m。延長が長いことから、園生町交差点から京葉道路までを1工区、京葉道路から国道16号までを2工区、国道16号から草野小学校付近までを3工区とそれぞれ設定し、整備を進めている。

 各工区の概要は、1工区が延長640m、幅員30m、2工区が延長1120m、幅員28m、3工区が延長600m、幅員20m。1工区では京葉道路に架設する橋梁(橋長36m)を整備する計画だ。

 用地取得率は、1工区が約60%、2工区が約49%、3工区が約21%。市街路建設課は、用地取得を進め、1工区から整備を進めていく考えを示している。

 予備修正設計業務はトーニチコンサルタント(本社・東京都渋谷区)が担当。1工区の詳細設計は復建技術コンサルタント(本社・仙台市青葉区)に委託し、年度内にとりまとめる方針だ。

 このほど、みちづくり協議会が発足した。地元自治会の代表者やバス事業者、学識経験者らで構成。園生町地区の道路整備について、情報の共有化を図るとともに、地域の意見を聞きながら、より良い道づくりを目指している。

 園生町地区を整備することにより、▽医療施設や駅までの到着時間短縮▽バスの定時性確保▽狭小な周辺生活道路へ流入している通過交通を排除することによる安全性向上──などの効果が期待されている。

磯辺茂呂町線の園生町地区(PDF)

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