足利市公営住宅長寿命化計画 春日28~29年度に集約建替 修繕や改善事業を推進
[2020/7/9 栃木版]
足利市はこのほど、市公営住宅等長寿命化計画を策定した。計画期間は、2020~29年度までの10年間。同計画によると、5団地10棟で計画修繕、5団地30棟で改善事業を実施。3団地は用途を廃止するという。春日団地については、28~29年度に集約建替えを行うとしている。このほか、計画期間以降においても、団地の集約化や用途廃止を検討するとした。
=2面に各団地の活用手法一覧
公営住宅等長寿命化計画の対象は、大橋町団地、田中町団地、江川町団地、毛野第1団地、毛野第2団地、八幡町団地、春日団地、山下町団地、山下町第2団地、山下町第3団地、錦町団地、千歳町団地、滝の宮団地、五十部西山団地、福富町団地、上渋垂町団地、百頭町団地、島田町団地、新山町団地、新山西団地、堀込北団地、堀込町団地、山辺南ハイツ、いきいきハイツ江川、中橋ハイツの25カ所。
団地別住棟活用計画では、大橋町、田中町、江川町は用途廃止。毛野第1・毛野第2は集約化を図り、計画期間以降に第1を用途廃止。八幡町は維持保全するが、計画期間以降の用途廃止を検討。春日は2003年建設の住棟は計画修繕し、他の住棟は集約建替えを実施。山下町・山下町第2・山下町第3は、計画期間以降に、近隣の春日団地との集約建替えを検討。千歳町は、計画期間以降に近隣の錦町への集約化を図り、用途廃止。錦町は、集約建替えを検討する。
福富町は、計画期間以降に近隣の上渋垂町へ集約化を図り、用途廃止する。新山西は、計画期間以降に近隣の新山町へ集約化を図り、用途廃止。堀込北は、計画期間以降に近隣の堀込町へ集約化を図り、用途廃止する。
春日は、22棟124戸を用途廃止し、新たに60戸の整備を計画。建替えは、28~29年度を予定している。
長寿命化に向けては、これまでの対症療法型から予防保全型の維持管理に変更し、ライフサイクルコストの縮減を図る。
計画修繕の対象は、春日の1棟(2003年度建設・耐火構造9階建て・90戸)、上渋垂町の耐火構造4階建ての2棟54戸(1993年建設)・2棟48戸(1994年建設)・2棟48戸(1995年建設)、山辺南ハイツの1棟49戸(1997年建設)、いきいきハイツ江川の1棟31戸(1994年建設)、中橋ハイツの1棟64戸(1993年建設)。定期点検の結果を踏まえつつ、安全性・利便性の確保、劣化の軽減、美観の維持等を目的に修繕を行うとしている。
滝の宮、五十部西山、百頭町、島田町、堀込町、新山町では、改善事業を行うという。滝の宮、五十部西山、百頭町、島田町、堀込町の新耐震基準の住棟で住戸内改修を実施するとした。滝の宮は、20年度・25~27年度に屋上および外壁の改修を実施。五十部西山は、21~24年度に屋上および外壁の改修を実施。堀込町は、28~29年度に屋上および外壁の改修を実施。新山町は21年度に、給水ポンプ・受水槽の改修を行うとしている。