道の駅設置を検討調査 業務委託のプロポ開始 21年度末に可能性判断(蔵王町)
[2020/7/3 宮城版]
蔵王町は、道の駅について設置実現の可能性を判断するため「検討調査支援業務」を委託する。2日付で業務の受託者を選定するプロポーザルの手続きを開始した。町の特性を生かした整備コンセプトや立地場所、整備・運営手法、経済波及効果などを2カ年かけ、まとめてもらう。契約上限額は税込み690万円。業務成果を踏まえ、2021年度末に町としての方向性を打ち出す見通し。
プロポの参加資格は、町の入札参加資格承認者名簿に登録し、日本国内で同種・類似業務を受注した実績など。参加希望者は21日までに参加意向申出書を提出する。企画提案書の提出期限は8月4日まで。同12日に審査会を開く予定だ。結果通知は同月中旬を見込む。
道の駅は、町の第5次長期総合計画に防災機能を備えた多機能型施設の整備検討を盛り込んでいる。町民からも整備促進を求める請願書が提出され機運が高まっているものの、設置の可否について現在はゼロベースの状況だ。
今回の「道の駅設置検討調査支援業務」を委託し、整備実現の可能性を判断するための材料とする。業務内容は▽整備コンセプトの検討▽整備方針の検討▽施設の機能・規模・立地場所などの検討▽整備手法の検討▽概算事業費の試算▽経済波及効果の算定・懸案事項の整理──など。ことし1月に発足した設置検討委員会の運営サポートも含む。
立地候補地の検討に当たっては蔵王連峰の眺望などに配慮した2~3カ所を挙げてもらう。整備手法は町単独、PFIなどの中から財政負担が少なく済み、優れた施設整備が可能な手法を検討する。履行期間は2022年3月15日まで。町は成果を踏まえ、同年3月中に町としての判断を固める見通し。