国に76件を要望へ 千葉柏道路など21年度の重点提案(県)

[2020/6/12 千葉版]
 県は、2021年度の「国の施策に対する重点提案・要望」をとりまとめた。新たに風害対策・大規模停電対策の充実強化など12件を追加するとともに、国道16号千葉柏道路の早期具体化などを盛り込んでいる。今後、7月にかけて各省庁に対し、実効性のある形で反映されるよう働きかける考えだ。

 県総合計画「次世代への飛躍 輝け!ちば元気プラン」に掲げる3つの基本目標のもと、県政の重要施策を着実に推進するため、国の施策立案・予算編成に向けて、県政運営上、国との連携が特に重要な事項をとりまとめている。

 今回の要望では、19年房総半島台風などの災害を踏まえ、新たに停電・浸水対策の強化や各種制度の拡充・見直しなどに重点を置いている。併せて、新型コロナウイルス感染拡大により延期された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」における安全・安心の確立などを引き続き求めていく。

 新規事項は▽風害対策及び大規模停電対策の充実強化▽業務継続性確保のための非常用電源の整備▽水道施設・工業用水道施設における停電対策・浸水対策の強化に向けた支援の拡充▽医療機関等の復旧と防災力の強化への支援▽公立学校施設及び社会教育施設の復旧に係る支援の拡充▽災害時における県内企業の事業継続や被災企業の早期復旧に向けた支援▽市町村の消防広域化に対する支援の拡充──など12件。

 「活力ある県土の基盤づくり」では、項目を整理して「国道16号千葉柏道路の早期具体化」を特出ししている。具体的には、国道16号の渋滞を解消するとともに、県北西部の生産性の向上や地域活性化のため、国道16号千葉柏道路の計画の早期具体化を図ることを求めている。

 このほか▽首都圏中央連絡自動車道の建設推進▽北千葉道路の早期整備▽第二東京湾岸道路を軸とした新たな規格の高い道路ネットワークの早期具体化▽高規格幹線道路等のネットワーク機能の充実▽千葉港港湾計画に基づく埠頭再編等の推進▽社会資本整備の推進と適正な維持管理▽九十九里浜における侵食対策の推進▽水道事業の統合・広域連携の推進に向けた支援の拡充▽公共交通機関の充実・確保──などを要望する。

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