［2020/6/10　栃木版］

　県都市整備課は2020年度の街路事業の実施箇所をまとめ、3・2・101号大通り(宇都宮市)など22カ所に当初予算で38億5711万円を配分した。新規では、東北自動車道大谷地区スマートICへのアクセス路となる大通り・駒生町IIが事業認可となり、用地測量を進めていくほか、3・4・1号中田原美原線城山(大田原市)と3・4・1号前橋水戸線大橋(佐野市)は事業認可を見据え、用地測量や物件調査などを実施する。

　宇都宮市の事業箇所は5カ所。3・3・102号宇都宮水戸線は、JR宇都宮駅南側の簗瀬アンダーの拡幅に向け用地補償を継続。3・3・1号鹿沼宇都宮線は、残る新4号との交差点の4車線化に向け用地補償を継続するほか、同交差点から先線が2車線となるため、急激な車線減少を改善する改築や舗装工事に着手する。大通りのうち桜工区と駒生町I工区は、用地補償を進め改築や舗装工事を実施。大谷地区スマートICと宮環の間に位置する駒生町II工区600mは用地測量を進めていく。

　鹿沼市の3・4・202号古峯原宮通りは、現道北側にバイパスを新設するもので、21年度供用を目指し用地補償や改築工事の進ちょくを図る。

　日光市の3・4・20号平町東町線は、東武鉄道下今市駅周辺の市街地における改善で、用地補償を継続する。

　3・4・502号祖母井中央通りは、芳賀町中心部で南北の狭あい箇所を改善し17mに拡幅。町は同路線沿いに沿道街路型土地区画整理事業を計画。20年度は用地補償を継続し、改築や舗装工事に備えていく。

　小山市の3・4・114号間々田駅東線は、改築工事に備え用地補償を継続。栃木市の3・4・201号沼和田川原田線も用地補償を継続する。3・3・3号小山栃木都賀線は、21年度に暫定2車線での供用を目指し、20年度は大宮北小学校の通学路を確保するため、歩道橋工事を実施する。

　壬生町の3・3・901号おもちゃのまち下古山線は、東武鉄道おもちゃのまち駅南側で跨線橋の拡幅と交差点の改善。地元調整を進め、拡幅用地の補償を継続する。

　那珂川町の3・4・2号氏家大子線は、廣重美術館など馬頭中心部の交通環境を改善するもので、用地補償や改築工事を進めていく。

　矢板市の3・4・8号片岡西通りは、丘陵部をカットする工法から函渠によるトンネル手法に都市計画を変更。19年度は現道取付部の工事を実施しており、トンネル部の施工に備え用地補償を継続する。

　大田原市の3・3・3号野崎こ線橋通りは、橋梁詳細設計を進めていく。予備設計段階では、94・4mの3径間連続合成床版プレビーム合成桁で成果品をまとめた。JR東北本線をオーバーする架設工事は仮設ヤードで地組を行い、大型のクレーンを使って短時間で一括施工する手法についてJR東日本と調整を進めていく。

　新規の中田原美原線は、現道650mを15mに拡幅し無電柱化を実施、通学児童・生徒らの安全を確保する。大田原公園が近接する丘陵斜面は、拡幅影響部を切土し擁壁工で保全する計画。20年度は事業認可を見据え、用地測量や物件調査を進めていく。

　足利市の3・4・1号前橋水戸線は、用地補償を継続し改築工事を進めていく。3・5・101号毛野西新井線は都市計画を変更し法線や交差点を改善、工事着手を視野に用地補償を進めていく。3・5・102号家富町堀込線は、一級河川渡良瀬川の堤防嵩上に伴う中橋の架け替え。国が予備設計を進めており、市を交えた3者協議で交付金導入等を見据えた調査を実施している。

　佐野市中心部の3・4・1号前橋水戸線は、土地区画整理事業で用地を確保している304mをモデル区間に設定。拡幅する未買収地の南側の用地補償に加え、電線共同溝や改築工事を行うため物件調査を進めていく。新規の大橋工区は、同路線西側へ200mを18mに拡幅する。一級河川秋山川の改良復旧に伴い、老朽化している大橋を架け替えるもので、現在実施中の橋梁詳細設計とともに、年内の事業認可を見据え、用地測量や物件調査を進めていく。

　佐野市の3・4・3号赤見馬門線は、国道50号北側1410m区間において交通容量を充足させるため、3車線を確保し5カ所の交差点を改善。20年度も交差点部等の用地補償を継続する。

　県20年度の街路事業における市町別事業箇所は次の通り。([1]事業内容[2]着手年度等、▼新規)
【宇都宮市】
▽3・3・102号宇都宮水戸線ほか1路線(簗瀬町)＝[1]用地補償[2]2000年度
▽3・3・1号鹿沼宇都宮線(下栗町)＝[1]用地補償、改築・舗装工事[2]2005年度
▽3・2・101号大通り(駒生町・桜)＝[1]用地補償、改築・舗装工事[2]2012年度(17年度補助事業化)
▽3・2・101号大通り(駒生町・駒生町I)＝[1]用地補償、改築工事[2]2014年度(17年度補助事業化)
▼3・2・101号大通り(駒生町・駒生町II)＝[1]用地測量[2]2020年度(17年度補助事業化、20年4月事業認可)
【鹿沼市】
▽3・4・202号古峯原宮通り(千渡東)＝[1]用地補償、改築工事[2]2016年度(21年度供用予定)
【日光市】
▽3・4・20号平町東町線ほか2路線(下今市)＝[1]用地補償[2]2013年度
【芳賀町】
▽3・4・502号祖母井中央通り(祖母井)＝[1]用地補償[2]2013年度
【小山市】
▽3・4・114号間々田駅東線(平和)＝[1]用地補償、改築工事[2]2013年度
【栃木市】
▽3・4・201号沼和田川原田線(片柳町)＝[1]用地補償[2]2003年度
▽3・3・3号小山栃木都賀線(大宮町)＝[1]用地補償、改築・横断歩道橋工事[2]2014年度(21年度供用予定)
【壬生町】
▽3・3・901号おもちゃのまち下古山線(若草町)＝[1]用地補償[2]2018年度
【那珂川町】
▽3・4・2号氏家大子線(馬頭)＝[1]用地補償、改築工事[2]2015年度
【矢板市】
▽3・4・8号片岡西通り(片岡)＝[1]用地補償[2]2002年度
【大田原市】
▽3・3・3号野崎こ線橋通り(野崎)ほか1路線＝[1]橋梁詳細設計、用地補償[2]2019年度
▼3・4・1号中田原美原線(城山)＝[1]用地測量、物件調査[2]2020年度
【佐野市】
▽3・4・1号前橋水戸線ほか1路線(高砂町I)＝[1]用地補償[2]2015年度
▼3・4・1号前橋水戸線(大橋)＝[1]用地測量、物件調査[2]2020年度
▽3・4・3号赤見馬門線ほか1路線(高萩町)＝[1]用地補償[2]2017年度
【足利市】
▽3・4・1号前橋水戸線(八椚町)＝[1]用地補償、改築工事[2]2001年度
▽3・5・101号毛野西新井線(西新井町)＝[1]用地補償[2]2019年度
▽3・5・102号家富町堀込線(中橋)＝[1]設計等[2]調整中(交付金調査地区)