大成・千都JVと契約 岬地区公民館改修・庁舎解体(いすみ市)

[2020/6/6 千葉版]

経年劣化により解体する岬庁舎

経年劣化により解体する岬庁舎

 いすみ市は5日、岬公民館改修・岬庁舎解体整備事業について、大成・千都建設工事共同企業体(JV)と契約を締結することを明らかにした。設計施工一括発注(DB)方式を採用し、契約金額は10億5765万円(税込)。今後、調査や設計を進め、2021年度の着工を目指す。

 同事業の請負契約締結議案が5日、市議会定例会で承認された。大成・千都JVの代表者は大成建設千葉支店(千葉市中央区)、構成員は千都建築設計事務所(千葉市美浜区)となっている。

 業務内容は▽地盤調査、現況詳細調査、周辺家屋調査(事前・事後)など各種調査業務▽岬公民館の改修工事(電気・機械・給排水衛生設備工事・付帯施設設置など含む)▽岬庁舎の解体撤去工事(付属施設撤去・解体後跡地整備など含む)▽外構等工事(グラウンド照明修繕)▽設計業務・工事監理業務──など。

 施設の構造・規模は、岬公民館がRC造で1階1379平方m、2階549平方mの延べ1928平方m、岬庁舎がRC造で、1階1001平方m、2階554平方mの延べ1555平方mとなっている。

 岬公民館の改修工事では、施設全体(外壁や屋上、内壁、床、天井、建具、各設備など)で改修を施し、公民館内に岬庁舎機能を移転する計画となっている。

大規模改修を施す岬公民館

大規模改修を施す岬公民館

 1階には、ポーチや風除室、ホール、待合スペース、岬地域市民局事務室、書庫、公民館事務室、大会議室、会議室(3室)、図書館、調理実習室、茶室、遊戯室、給湯室、授乳室、男子・女子・多目的便所、倉庫室(2室)などを配置。

 2階には、会議室(3室)、和室、視聴覚室、演舞室、給湯室、男子・女子・多目的便所、倉庫を設置。屋外施設は、多目的倉庫、公用車車庫、駐輪場、保育所送迎バス車庫となっている。

 工期は2023年5月31日まで。今後、調査や設計を進め、21年度の着工を目指す。24年度まで建設工事を進め、25年度に解体工事を予定している。

 岬公民館(岬町長者22番地)は、市民に親しまれ利用者も多く、必要不可欠な施設であるが建設後40年が経過し、施設全体に経年劣化が進み、空調設備などの機械設備の故障が多発しており、給水施設の老朽化による漏水なども発生している。

 地域にとって大切な公民館活動の拠点であるとともに、発災時の避難所として指定されていることから早急な改修が求められている。

 岬公民館近くの岬庁舎(岬町長者549番地)についても老朽化が著しいことから、岬庁舎機能を公民館内に取り込み後、解体し、施設の統合・合理化を図る計画だ。

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