野田~印西間に「検討の場」 千葉柏道路の利根川沿いルート(県道路協議会)
[2020/6/04 千葉版]
県土整備部が事務局を務める県の道路協議会が3日、ウェブ形式で開かれた、議題は「湾岸地域における企画の高い道路計画」についてと、国道16号を補完する「千葉柏道路」についてを議題とするもので、このうち千葉柏道路については、達成すべき政策目標を検討するため、野田市から印西市の間約36km区間で想定する「利根川沿いルート」について、新たに検討の場を立ち上げ、具体的な検討を始めることを明らかにした。
同協議会では、外環道や北千葉道路などの開通後でも、国道16号の渋滞が続いており、加えて昨年秋の台風19号などによる豪雨災害も踏まえて、利根川水系の地域の防災および減災、まちづくりと連携した検討が必要だと指摘。今後、事業の目的となる解決すべき課題や背景を把握し、その分析を踏まえて達成すべき政策目標を検討するべきとした。
その上で、延長約36kmを考慮し、周辺道路との接続のあり方なども含めた整備を検討していくため、県が新たな検討の場を立ち上げ、具体的な検討を進めていくとしている。
一方で印西市から以南のルートについては、これらの野田市~印西市間(利根川ルート)とは別に検討を進めるなどとしている。
国道16号には主要渋滞箇所が多数存在し、18年6月に外環道の三郷南IC~高谷JCTが開通し、北千葉道路でも成田市の船形~押畑間が開通。周辺の道路「ネットワーク化が変化している一方で、開通後でも国道16号では渋滞が発生しているとした。
また、昨年の台風19号では、県内の田中調整池内の市道が通行止めを余儀なくされ、結果、並行する国道16号に交通が集中するなどした。
これらも含め県では、安全の確保の面からも、かねてから要望の多かった千葉市と東葛飾地域を結ぶ、国道16号を補完する道路について国友\とも連携し、新たな道路の整備を模索するなどしていた。