大規模改修を3分割へ 矢本のコミュニティ施設 来年度に工事発注(東松島市)
[2020/5/9 宮城版]
東松島市は、市コミュニティセンター(矢本字大留)の大規模改修を計画しており、来年度に国の補助金が交付決定され次第、建築、電気設備、機械設備の3件に分離して工事発注する意向だ。休館して工事を進め、同年度内の完了を目指す。すでに大規模改修の基本・実施設計は作成済みで、全体工事費に約10億円を見積もっている。
同センターは、RC造2階建て延べ2655平方mの規模。1階に約400人収容の多目的ホール、ステージ、控室、集会室、談話室、事務室、トイレなど、2階に映写室、創作室、調理実習室、会議室、研修室、トイレなどが設けられている。敷地内には駐車場や野外ステージが備わっている。
建物は1991年に建てられ、築25年以上が経過し、老朽化が進んでいる。電気ケーブルやエアコンなどの耐用年数が超過しているほか、多目的ホールにある可動席の不具合や、外壁タイルの落下などが問題となっている。
大規模改修工事では、外壁タイルの張り替え、空調設備の入れ替え、音響設備や照明・舞台装置の更新、受変電設備の改修、内装の補修、段差の解消、可動席の修理、屋根の防水シートの張り替え、トイレの改修などを予定している。
大規模改修の調査業務は楠山設計(仙台市青葉区)、基本・実施設計業務は相和技術研究所(東北支社・仙台市宮城野区)に委託した。
工事費は防衛省の補助金を活用する。本年度は同省との協議を進める。補助金の交付決定は来年5~6月ごろを見込んでおり、決定され次第、工事発注する。
同センターの指定管理業務は、NPO法人の東松島市芸術文化振興会が担っている。指定期間は2021年度まで。