中央公民館に21億円 新月公民館が4.4億円 (4月補正予算案 気仙沼市)

[2020/4/25 宮城版]
 気仙沼市は24日、4月補正予算案を公表した。一般会計は88億0618万円の追加で、総額を835億2534万円とする。主な補正内容は、気仙沼中央公民館の復旧整備事業費に20億9108万円、新月公民館の整備事業費に4億4100万円、新型コロナウイルス感染症対策に62億6863万円を盛り込むなどした。
 気仙沼中央公民館は、災害復旧事業で南気仙沼地区の土地区画整理事業地内(南気仙沼地区42街区1画地)に移転新築する。4月補正では工事費に約20億円、工事監理業務委託費や備品の購入費に約9100万円を計上した。
 新しい公民館は、敷地面積が8750平方mで、うち建築予定面積が6645平方m。建物はRC造2階建て延べ3156平方mの規模を想定。高さは最高13m程度。主要用途は公民館、劇場、体育館。駐車場は約2105平方mの用地に104台程度、駐輪場は20台程度を確保する。
 館内の小劇場・ホール部門は、多目的ホールに324席程度の客席を確保する。社会教育部門は、会議室などに使える「スタジオ」や、和室、事務室、調理実習室、授乳室、キッズコーナーなどを設ける。社会体育部門は、バスケットコート1面、バレーコート1面、バドミントンコート3面、卓球8面を計画している。
 新築の基本計画・基本設計業務と実施設計業務は、岡田新一設計事務所(東京都文京区)に委託。移転先の地質調査業務は東北ボーリング(仙台市若林区)が請け負った。
 早ければ5月にも新築工事を発注し、市議会6月定例会で工事請負契約の承認を得る考え。年度内の完成を目指す。
 新月公民館は、新月中学校(切通)の敷地内に移転新築する。新しい公民館の敷地面積は2824平方m。建物はS造平屋998平方mの規模を想定。約400平方mの軽運動場や、事務室、会議室、研修室、調理室などを配置する。
 6月までに建築、電気設備、機械設備に分離して新築工事を発注する予定。工期は10カ月程度を見込んでいる。新築の基本・実施設計業務は久慈設計(仙台支社・仙台市青葉区)に委託した。   
 既存の新月公民館は、松川前69-2の敷地にあり、老朽化している。敷地面積は621平方m。建物はRC造2階建て延べ428平方mの規模。移転新築が完了した後は解体撤去する予定。跡地は民間への売却も視野に入れている。
 新型コロナウイルス感染症対策費は、国の経済対策で住民基本台帳に記録されている者に1人当たり10万円を支給するため、速やかに対応できるよう予算措置した。
 予算案は30日開会の市議会4月臨時会に提出する。

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