県20年度農業農村整備計画調査 沢又、赤川ダム樹立へ 寺小路など7地区に着手
[2020/4/23 栃木版]
県農地整備課は22日までに、2020年度に実施する農業農村整備事業計画調査地区をまとめ、国庫・県単を含め17地区(換地等調整事業を除く)となった。このうち農地整備(圃場)で沢又(日光市)と防災減災の赤川ダム(宇都宮市)が計画樹立を予定。17地区のうち新規に調査費を配分したのは7地区で、畑地帯総合整備を含む圃場整備が、里西・星の宮(益子町)、寺小路(塩谷町)、親園鴨内川(大田原市)。水利施設整備は、生井(小山市)と穂積(同)。単年度調査で防災減災の赤川ダムのほか、水利権更新のための調査を大岩藤土地改良区が行う大岩藤(栃木市)となった。
農業農村整備事業計画調査のうち、国庫を充当するのが11地区で1億5740万円、県単で調査するのは6地区で2130万円となっている。具体的には、国庫の圃場整備が千渡(鹿沼市)、沢又、里西・星の宮、塚崎・田間(小山市)、粟宮(同)、寺小路、練貫(大田原市)、大田原南、親園鴨内川の9地区と、県単で佐野・三本木(那須塩原市)。
水利施設整備は、国庫で市の堀用水(さくら市など6市町)とし、県単で城山(宇都宮市)、亀の子堰(小山市)、生井、穂積。県単の防災減災は赤川ダムとなった。
圃場整備のうち、農地中間管理機構関連を想定しているのが寺小路で、計画面積に15haを試算している。里西・星の宮は、19年度まで畑地帯整備重点推進モデル事業を充当、現況調査や地域営農構想を策定した。今年度は整備内容の具体化に向け、基礎調査に着手するもの。
水利施設調査のうち、2年目の城山は、同土地改良区エリアにある16カ所の堰の改善を計画。水利施設保全合理化事業の充当を見込んだ。生井と穂積は水路の更新・改修のための調査に着手するもので、計画延長は生井が延べ3km、穂積2km。両地区とも思川西部土地改良区のエリアとなっている。
赤川ダムは防災重点ため池に指定され、堤体等長寿命化のための対策工事の必要性調査を単年度で実施する。
調査地区の概要と予算配分額は次の通り。([1]実施内容[2]予算配分額[3]面積・延長等、▼新規、単位・万円)
《農地整備》
【圃場整備・国庫】
▽千渡(鹿沼市)=[1]計画設計[2]2500[3]区画整理80ha
▽沢又(日光市)=[1]計画樹立[2]1000[4]区画整理50ha
▼里西・星の宮(益子町)=[1]調査設計[2]1800[3]区画整理45ha
▽塚崎・田間(小山市)=[1]調査設計[2]1200[3]区画整理43ha
▽粟宮(小山市)=[1]調査設計[2]1200[4]区画整理23ha
▼寺小路(塩谷町)=[1]計画設計[2]1100[4]区画整理15ha
▽練貫(大田原市)=[1]計画設計[2]1220[3]区画整理86ha
▽大田原南(大田原市)=[1]計画設計[2]1000[3]区画整理60ha
▼親園鴨内川(大田原市)=[1]計画設計[2]1500[3]区画整理73ha
【圃場整備・県単】
▽佐野・三本木(那須塩原市)=[1]計画設計[2]330[3]区画整理83ha
《水利施設整備》
【かんがい排水・国庫】
▽市の堀用水(さくら市ほか)=[1]計画設計[2]2500[4]水路改修6.8km
▼大岩藤(栃木市)=[1]調査設計[2]120[3]水利権更新(国交省申請)
【かんがい排水・県単】
▽城山(宇都宮市)=[1]計画設計[2]230[3]堰16カ所
▽亀の子堰(小山市)=[1]計画設計[2]500[3]取水堰改修
▼生井(小山市)=[1]調査設計[2]500[3]水路改修3km
▼穂積(小山市)=[1]調査設計[2]350[3]水路改修2km
《農村地域防災減災》
【防災減災・県単】
▼赤川ダム(宇都宮市)=[1]計画樹立[2]220[3]長寿命化対策