年度内に耐震補強も 5校で強度不足見つかる(千葉市)

[2020/4/23 千葉市]
 千葉市教育委員会は22日、市立学校の校舎の一部で、耐震性能が不足していることが判明したと発表した。市の「学校施設長寿命化基本計画」の策定に先立ち、2017年10月から18年2月にかけて、校舎の健全性を確認するため、コンクリート強度を調査したところ、国などが定めた耐震基準の強度を下回る校舎があることが判明したという。市ではこのうち3校で、年度内にも耐震補強工事に着手するとしている。

 同教委では耐震性能への影響を確認するため、19~20年にかけて再度耐震診断を実施。この結果、構造耐震指標(Is値)が国の基準を満たさない0・60未満となった稲毛中学校、稲浜小学校の2校を含め、市が学校としてだけでなく指定避難所として求めるIs値0・75未満の校舎が5校あったという。文部科学省では学校施設の基準について、Is値が0・70以上であることを求めている。

 これに対し同教委では山王中学校について、今年度に実施予定だった外壁改修工事の実施設計が完了していることから、同工事に併せて耐震改修工事を施すとした。

 同中を除く4校についてはまた、20年度に実施設計、21年度に耐震改修工事を実施。Is値0・60未満の2校については、応急的な耐震改修工事を年度内に実施するとし、その工事が完了するまで、児童・生徒の建物使用を極力控える。

 Is値が0・75未満だった5校は次の通り。▽学校名=[1]Is値[2]棟名[3]延床面積──の順。
▽あやめ台小学校=[1]0・65[2]管理棟[3]1,426平方m
▽みつわ台北小学校=[1]0・63[2]普通教室棟[3]2,224平方m
▽山王中学校=[1]0・63[2]普通教室棟[3]1,832平方m
▽稲毛中学校=[1]0・59[2]特別教室棟[3]948平方m
▽稲浜小学校=[1]0・50[2]管理・特別教室棟[3]2,004平方m

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