[2020/4/18　宮城版]
　石巻市は、河北消防署の庁舎を建て替えるため、地質調査業務を指名競争入札で委託する。新しい消防庁舎はRC造2階建て延べ1100平方ｍ程度を想定しており、同業務で基礎の検討を行う。入札日は28日。計画では、本年度に地質調査や基本設計、実施設計に着手し、21年度から2カ年で新築工事を進めることになっている。
　河北消防署は、成田字小塚裏畑17-1に位置している。敷地面積は678平方ｍ。既存施設は庁舎と会議棟で構成されており、RC造2階建て延べ727平方ｍの規模。1972年に建設され、2001年に増築された。庁舎は1階に車庫や仮眠室、2階に事務室を配置。会議棟は1階が車庫で、2階が会議室となっている。
　昨年12月に公表された市総合計画の実施計画(20～22年度)では「既存施設の供用開始から40年余りが経過し、老朽化による施設の不具合が多々発生していることから新築整備を行う」としている。
　3カ年の事業費は8億6906万円を試算しており、年度別の内訳を見ると20年度が7050万円、21年度が2億9220万円、22年度が5億0636万円。この中には既存施設の解体費も含まれる。解体工事は22年度に予定している。
　20年度の当初予算には、地質調査業務の委託費に1000万円を計上した。計画通りに進むようならば、今後に補正予算で設計費を確保することが予想される。ただし、地質調査の結果を踏まえて新築場所を決めるため、スケジュールは流動的だ。
　地質調査業務は、機械ボーリング、標準貫入試験、シンウォールサンプリング、孔内水平載荷試験、室内土質試験などを行う。履行期間は9月15日まで。