新川ポンプ場で建屋改修 関東農政局の発注予定
[2020/4/18 千葉版]
農林水産省関東農政局は17日、2020年度の発注予定工事をあらためて公表した。本局発注分は管内で23件あり、本県ではこのうち4件が発注される見通し。特に大型の案件では、大利根用水国営施設機能保全事業として、旭市内にある新川用排水機場などの建屋改修工事の発注を計画。7月をめどに約19カ月の工期を見込んでいる。
同改修工事には、発注規模として1・2億円~2・3億円を予定する。利根川水系土地改良調査管理事務所大利根支所が管轄するもので、現在は3期目となる改修事業が23年度までの計画で進められている。
このうち新川用排水機場は、電気設備や上屋の改修に併せ、付随する新川堰や駒込堰、吉崎堰の改修が計画されるなど、施設の長寿命化が図られている。
印旛沼二期農業水利事業所(佐倉市)管内では「埜原第6号支線用水路その1工事」と「宗吾西低地排水路接続整備工事」、「一本松機場師戸東用水管整備工事」の3件を、印西市や佐倉市で計画する。
このうち、工事発注規模を2・3億円~3億円未満とする埜原第6号支線は、管径500mmのDCIPを1,050mにわたって布設するもので、7月の発注を予定。施工場所は印西市笠神などで、工期には約9カ月を見込んでいる。
また、規模を1・2億円~2・3億円とする宗吾西低地排水路は、9月にも発注を予定しており、水路工として管径1,200mmの遠心力鉄筋コンクリート管を推進工法で40m、また、開渠の水路工(B1,500×H1,200mm)で100m施工するもの。工期は約7カ月とし、佐倉市土浮で工事を進める予定。
同様に工事規模が1・2億円~2・3億円の一本松機場師戸東用水管は、印西市瀬戸地区での施工を計画し、おおむね7月の発注を予定。管径300~500mmのVU管を1,200mにわたって布設する。
出先事務所発注分をみると、北総中央農業水利事業所(八街市)では、5~9月にかけて7件の工事発注を予定。八街市八街はや、佐倉市上勝田では「榎戸末端用水路その3工事」の発注を5月に予定。工期8カ月で管径200~250mmのビニール管を3,100m整備するほか、同様に八街・佐倉市内で瓜坪新田・勝田川末端用水路その1工事を発注予定で、工事規模は9,000万円~1・2億円未満。管径250~300mmのビニール管を計2,900m布設する。5月の発注を計画する。
このほか印旛沼二期農業水利事業所でも、7~10月にかけて3件の工事を発注予定で、飯野第2機場、平賀機場、酒々井機場の各撤去工事が予定されるなどした(発注予定工事の詳細は同農政局ホームページを参照)。