県20年度林道事業 国庫新規は大荷場木浦沢線など 県単は12路線で改良や舗装

[2020/4/8 栃木版]
 県森林整備課は、2020年度林道事業箇所を公表した。国庫と県単事業を合わせ林道等20カ所に2億3694万円を投入する。内訳は、国庫の森林整備林道事業が8カ所で1億8269万円、県単は12カ所5425万円となった。国庫の新規は大荷場木浦沢線(鹿沼市)の法面改良に着手するほか、佐野市が作原沢入線の橋梁2基の長寿命化対策工事を行う。東日本台風による過年災の2路線には1億1782万円となった。

 国庫対象事業のうち県営は、曽倉線(那須塩原市)の開設と河原小屋三の宿線(鹿沼市)、大荷場木浦沢線(同)の改良の計3路線。このうち継続の曽倉線は全体1500mの開設工事のうち、5年目の20年度は280mを計画した。舗装は行わず、砂利道で整備する。総事業費は1億4500万円を投入。新規の大荷場木浦沢線は延長66mを施工する。

 市町等団体営事業は、5路線に配分した。大田原市が塩の草須佐木線開設の進ちょくを図るほか、日光市は奥鬼怒線の法面改良を継続。佐野市の作原沢入線は、鋼橋のばらら橋(L23m、W6.8m)と箱渕橋(L66.6m、W6.2m)の改良で、伸縮装置の更新や桁の再塗装を実施する。

 過年災の2路線は、日光市の湯西川前沢線と奥鬼怒線。豪雨被害で崩落した路肩の復旧などを実施する。

 県単事業の森林路網整備事業では、既設林道の法面補強や路側・排水施設などの改良、舗装修繕を実施する。県と補助営を合わせ、対象は6市町となった。

 主な事業箇所は次の通り。([1]事業主体[2]延長・幅員[3]工種、▼は新規)
【森林整備林道事業・国庫】
▽塩の草須佐木線(大田原市)=[1]大田原市[2]L220m(W4m)[3]開設
▽曽倉線(那須塩原市)=[1]県[2]L280m(W3.5m)[3]開設
▽奥鬼怒線(日光市)=[1]日光市[2]L25m(W3.5~7m)[3]法面改良
▼大荷場木浦沢線(鹿沼市)=[1]県[2]L66m(W4m)[3]法面改良
▼作原沢入線(佐野市)=[1]佐野市[2]L89m(W6.2~6.8m)[3]橋梁改良
【森林路網整備事業・県単】
▽寄栗線(鹿沼市)=[1]鹿沼市[2]L300m(W3.6m)[3]舗装改良
▼奥鬼怒線(日光市)=[1]県[2]L10m(W3.5~7m)[3]路側改良
▼大荷場木浦沢線(佐野市)=[1]県[2]L150m(W4m)[3]舗装改良
▽高原線(矢板市)=[1]県[2]L130m(W7m)[3]舗装改良
▼下皆川線(栃木市)=[1]栃木市[2]L60m(W5m)[3]改良

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