旭警察署建替で実施設計 現敷地内に21年度着工(県警本部)
[2020/4/8 千葉版]
県警察本部は7日、旭警察署庁舎建て替え工事の実施設計業務を委託するため、簡易公募型指名競争入札を公告し、設計事業者の公募を始めた。応募調書は22日まで受け付ける予定で、指名通知(非指名通知)は5月7日を予定。設計図書に対する質問は5月13日まで受け付けた上で、25~26日にかけて入札、27日に開札する。今年度中に成果をまとめて、2021年度の着工を計画している。
旭警察署庁舎の建て替えは、完成から40年以上が経過した現庁舎の老朽化などが目立っていたことから計画された。建て替え場所は旭市ニの国道126号沿いにある現庁舎の敷地内で、空きスペースに新庁舎を建設する計画でいる。基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区)が担当した。総事業費には約19億2,100万円を見込んでいる。
建て替えは庁舎棟のほか、車庫棟も建設する計画。新たな庁舎棟はRC造5階建て延べ約2,900平方m、車庫棟はS造2階建て延べ約780平方mをそれぞれ見込んでいる。
入札への参加資格は、県発注工事の入札参加者名簿で、建築関係建設コンサルタント業務に登載され、県内に本店があり、過去10年間に配置予定管理技術者が元請してRC造、SRC造またはS造で、延床面積が1400平方m以上の建築物の新築、増築または改築に伴う実施設計の管理技術者としての有経験者などとした。
同署庁舎の建て替えに当たっては、先に県のPPP/PFI手法活用ガイドラインに基づき、PFI導入の予備調査が行われており、取り扱う業務内容の機密性が極めて高く、警察職員や一般来庁者、被留置人の動線 を考慮するなど 特殊な配慮が必要で、設計の制約 により仕様発注に近くなるため、民間事業者のノウハウや創意工夫を活用する余地が極めて小さく、公共サービスの向上は見込まれないこと、破損箇所によって修繕など個別業務発注についてPFI事業者の判断で迅速な対応を取れるとは限らないことなどから、従来方式による発注とすることにした。