学校3校を大規模改修 22年度から8年程度で(南三陸町)

[2020/4/7 宮城版]
 南三陸町は、学校施設の長寿命化計画(2020~29年度)に基づき、老朽化している歌津中学校、志津川小学校、志津川中学校を大規模改修する。同計画は3月に策定しており、22~23年度が歌津中、24~26年度が志津川小、27~29年度が志津川中の改修期間となっている。この期間内には設計なども含まれる。
 大規模改修の内容はまだ決まっていないものの、外壁の補強や内装の改修、トイレの造り変えなどが想定されている。体育館などは場合によると建て替える可能性もある。
 歌津中は歌津字伊里前地区に位置しており、校舎2棟や体育館などで構成。校舎はRC造3階建てで、1棟が2283平方m、もう1棟が1288平方mの規模。1972年と92年に建てられた。体育館はS造2階建て延べ2028平方mの規模で、1階が武道場、2階が体育フロアとなっている。
 志津川小は志津川城場地区に位置しており、校舎がRC造4階建て延べ6167平方mの規模。1980年に建設された。体育館はS造2階建て延べ1741平方mの規模で、82年に建てられた。
 体育館は特に傷みが激しく、大雨の際は雨漏りがするため、バケツを置くなどして対応している。同校の生徒数は3月1日時点で170人。
 志津川中は志津川字助作地区にあり、校舎がRC造3階建て延べ5162平方m、体育館がS造2階建て延べ1578平方mの規模。どちらも88年に建設された。
 町は20年度、名足小学校(歌津中山)の体育館を改築するため設計業務を委託する。改築工事は21年度になる見通しで、その次に設計などに手を付けるのが歌津中となる見込み。

体育館改築へ新年度で設計

 同町は20年度予算に、名足小学校の体育館改築工事設計業務委託費として1500万円を計上した。まだ新体育館の規模や建設場所は決まっておらず、これから固める。既存の体育館と同等、もしくは規模が小さくなる見込み。
 既存の体育館はS造平屋840平方mの規模で、1976年に建てられた。老朽化により、壁面のはがれが目立っているほか、小規模な雨漏りも発生している。既存校舎とは渡り廊下で結ばれている。同校の生徒数は1日時点で52人。
 町は本年度、伊里前小学校の体育館を改築した。新体育館はS造2階建て延べ961平方mの規模。山庄建設(南三陸町)が新築施工し、2月末までに完成。今月上旬に学校への引き渡しが終わっている。同校の生徒数は132人。

大規模改修が計画されている志津川小学校

大規模改修が計画されている志津川小学校

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.