体育館入札は4~5月 市長部局の工事481件(千葉市発注予定)
[2020/4/2 千葉版]
千葉市財政局契約課による、2020年度当初分の建設工事の発注予定が1日、明らかになった。市長部局は現時点で481件の工事発注を計画しているほか、水道局が2件、病院局が3件などとなっており、このうち、予定価格が3億円を超えるとみられる案件は、市長部局で11件ある。目玉となる千葉公園体育館(仮称)の整備工事は、設備など4分離した上で、4月から5月にかけて制限付一般競争入札する見通しだ。
22年度の供用開始を目指す新たな千葉公園体育館は、INA新建築研究所(東京都文京区)が設計を担当。当初予算では3カ年総額56億円の継続費を設定しており、このうち20年度は、本体工着工へ5億4,700万円を計上している。
新施設は、今秋の供用開始を目指す千葉公園ドーム(仮称)に生まれ変わる千葉競輪場の跡地に整備を計画。構造・規模はRC(一部S)造3階建て延べ8,203平方mを想定。内部にはメーンアリーナと観客席を配置するほか、サブアリーナも用意する。整備に併せて市武道館と市中央コミュニティセンター内の体育施設の機能も移転させる予定だ。工事は建築本体と電気設備、給排水設備、空調設備に分離し、設備工事は5月ごろの発注を計画する。工期は約21~23カ月。
大型案件ではまた、千城台わかば小学校の大規模改造工事を、4月ごろに制限付一般競争で入札予定。校舎・屋内運動場の内外部改修や給食室の増築、エレベータの昇降路設置などを計画しており、設備のほか外構工事などを分離しての発注となる。工期は約8カ月間を見込む。
複数年で進めている南部浄化センターの改修も、20年度は大型のものとして「自家発電設備改築工事」と「汚泥脱水機電気設備改築工事」、「汚泥脱水機機械設備改築工事」の3件の発注を計画。入札は7月ごろを見込み、付帯工事も含めて約15~17カ月の工期を想定している。
土木では「下水道排水施設工事(宮崎雨水31-1)」と「下水道排水施設工事(都第一雨水2-1)」が大型案件とされた。宮崎雨水は雨水貯留槽約4,000立方mを施工するもので、4月ごろの発注を計画。工期は約9カ月間を見込んでいる。
一方の都第一雨水も工期は約9カ月間で、約2,600立方mの雨水貯留槽を埋設する。宮崎地区は菰池公園下に、都第一は大田切公園下にそれぞれ設置が計画されており、宮崎地区は4月ごろ、都第一雨水は11月ごろの発注が予定されている。
大型案件はこれらのほか「蘇我スポーツ公園フクダ電子スクエア人工芝改修工事」を5月にも制限付一般競争入札予定。老朽化した人工芝の改修に向け、約5カ月の工期で進める計画で、同球技場では照明施設の設置工事も別途計画。建築と電気の2分離で、今春にもそれぞれ発注予定となっている(発注予定工事の詳細は、市ホームページを参照)。