塩浜立体下部がWTO 20年度の発注見通し(関東地整)

[2020/4/1 千葉版]
 国土交通省関東地方整備局による、2020年度当初分(4月1日付)発注予定が明らかになった。本県を施工場所、または履行場所とするものは、工事84件、業務が32件(港湾関連含む)。首都国道事務所発注で、東京湾岸道路の一部となっている市川市内の「R2国道357号塩浜立体山側下部工事」1件が、政府調達協定対象、いわゆるWTO案件となっており、約14カ月の工期で、橋梁下部工16基を施工。工事発注規模は6億9,000万円から15億円未満とするなどしている。

 出先事務所別にみると、工事は千葉国道事務所が57件、江戸川河川事務所が8件、首都国道事務所と利根川下流河川事務所が5件ずつ、東京第二営繕事務所と利根川上流河川事務所が3件ずつ、関東技術事務所と霞ヶ浦河川事務所、東京湾口航路事務所が1件ずつとなっている。

 業務ではまた、千葉国道事務所が22件、利根川下流河川事務所が4件、関東技術事務所が3件、このほか首都国道事務所と千葉港湾事務所、利根川上流河川事務所が1件ずつをそれぞれ予定している。

 工事で主なものをみると、千葉国道事務所発注分では、大型案件として「R2国道357号寒川大橋耐震補強補修その3工事」と「R2国道357号舞浜大橋耐震補強その3工事」の2件が、工事発注規模として3億円から6億9,000万円未満となっている。

 都川の最下流部に架かる寒川大橋の補修工事は、耐震補強工と橋台基礎補強工、橋梁付属物工のそれぞれ一式を施工するもので、工期には約15カ月を見込む。第2四半期(7~9月)にも入札予定としている。

 同じく国道357号の舞浜大橋(浦安市)の補強工事も、複数年で進めているもので、橋脚巻立て工と橋梁付属物工、仮設工それぞれ一式を工事内容とし、工期には約15カ月を見込んでおり、同様に7~9月の発注が予定されている。

 舞浜大橋では同様に「R2国道357号舞浜大橋左岸高架橋(海側)耐震補強工事」、「R2国道357号舞浜大橋左岸高架橋(山側)耐震補強工事」の発注も、7~9月の一般競争入札を予定。工期はともに9カ月を見込み、橋脚巻立て工と橋梁付属物工、仮設工などを予定している。工事発注規模は2億円~3億円未満で計画する。

 これら以外の工事の大型案件をみると、東京第二営繕事務所が発注予定の案件で、千葉市美浜区新港地内の「千葉運輸支局倉庫(20)新営その他工事」の発注を7~9月に計画。倉庫(W-2約500平方m)新築一式と、倉庫(既存のW-1約100平方m)の取り壊し一式などを施工内容とするもので、工期には約12カ月を見込んでいる。工事発注規模には3億円から6億9,000万円未満を予定している。

 また、江戸川河川事務所の発注による野田市中野台地先の「R2江戸川左岸中野台地先堤防整備工事」も、工事発注規模として3億円から6億9,000万円未満を見込んでおり、盛土工に2万3,000立方mを計画。7~9月にも一般競争入札する予定でいる(発注見通しの詳細な内容は同整備局のホームページ参照)。

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