斎場拡張へ設計着手 20~22年度の実施計画(浦安市)

[2020/3/28 千葉版]
 浦安市企画政策課がまとめた、2020年度から3カ年を期間とする実施計画が明らかになった。期間中の事業費の総額には合計約277億円を推計しており、年度ごとの内訳は、20年度で約110億円、21年度で約74億円、22年度で約93億円となった。主な事業では、市斎場の拡張に向け20年度から設計に着手するほか、各駅前の交差点やロータリーの整備などを進める。

3カ年で277億円推計

 実施計画では基本目標として①育み学び誰もが成長するまち②誰もが健やかに自分らしく生きられるまち③安全・安心で快適なまち④多様な機能と交流が生み出す魅力あふれるまち――の4つが掲げられており、このうち①では、建て替え事業が進められている入船保育園は20年度、継続して新園舎の整備とその供用開始、21年度は既存園舎の解体と園庭整備を計画する。

 小・中学校改修事業は20年度、美浜北小学校と見明川中学校で改修工事が予定されているとともに、富岡小・富岡中ではそれぞれ改修設計を計画。21年度は富岡小で着工する一方、富岡中のほか美浜中でも設計を進め、22年度はこれらに着工する。

 認定こども園や幼稚園改修事業も、園舎の老朽化に対応して計画的な改修に向け見明川は20年度から工事、堀江認定こども園と富岡幼稚園ではそれぞれ設計に入る。設計については21年度に美浜南、22年度には入船南認定こども園でそれぞれ進める計画だ。

 福祉施設では、東野地区複合福祉施設整備事業の20年度完了に合わせ、障がい者福祉センター等改修事業でも設計や改修工事に着手する。

 ③「安全・安心で快適なまち」では、近年の台風大型化や集中豪雨の頻発化、今後発生が予想される大規模地震など自然災害のリスクが高まる中、あらゆる事態を想定するとし、指定避難所のない今川地区で、要配慮者が指定避難所まで移動することが困難なため、一時的な避難ができるよう今川記念公園に広場などを整備。隣接する今川記念会館については、老朽化に伴う改修を進めるとし、公園は設計に着手して21年度の着工、会館は工事を進める。

 土木でも、幹線道路液状化対策事業として、20年度は幹線2号交差点と幹線6号交差点で各1カ所の整備を計画。21年度は幹線7号330mと幹線6号交差点の2カ所、22年度には同様に幹線7号で430m、幹線6号交差点1カ所の整備を予定する。

 これらのほか、市斎場については、葬儀の多様化などに対応するため、新たな式場の整備が必要になっているとし、設計に続けて21年度は改修工事を進めて、22年度の開設を目指す。
 舞浜汚水ポンプ場は、老朽化への対応のため、建て替えを図るとし、20年度は基本計画を策定。21年度の都市計画決定を経て、22年度には関係機関との協議に着手するとした。

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