一般会計は3.8%増の89億円 体育館建替えに設計費 (大河原町20年度補正予算案)
[2020/3/5 宮城版]
大河原町の町議会3月定例会が4日開会し。新年度予算など27議案を審議する。一般会計の新年度予算案は前年度比3.8%増の89億3288万円を計上。桜保育所の建て替え、白石川右岸の整備に係る事業費などが押し上げた。このほか主な事業には大河原中学校の体育館建替えに向けた設計費を盛り込んでいる。予算案は16日に可決される見通し。
主な新年度事業と予算案をみると、一般会計に桜保育所の建て替えに建設工事費5億5800万円など総事業費6億4797万円、大河原中屋内運動場には増改築に向けた設計委託費4500万円、白石川右岸の整備関連で白石川右岸上大谷線の改良工事費7711万円や右岸の測量設計委託費1000万円を盛り込んでいる。
このほか、町営上谷住宅の解体撤去工事費3150万円、旧給食センターの解体工事費5500万円などを措置。金ケ瀬小学校の側溝有蓋化などの冠水対策、上下水道の整備なども推進する考え。
桜保育所の工事費は主に19年度1月補正で、債務負担を組んでいたものを予算化。老朽化に伴う建て替えとし、木造2階建て1296平方m規模で新築する。建築工事は月内の公告を見込む。大河原中の体育館は、築50年以上を経過し傷みが激しい状況から増改築を計画。19年度に屋内運動場体力度調査や将来計画の策定を進めている。
定例会で町政方針を述べた齋清志町長は新年度の事業について「社会保障費の増加、台風被害への対応、桜保育所整備などで財政事業は厳しい状態にある。だが健全な財政計画をもとにハード・ソフト両面でメリハリのある予算立てと政策の実現へ全員野球で取り組む」と意欲を見せた。