市道補修に約5億円 震災関連費1.5倍 復興事業の総仕上げ(岩沼市 20年度予算案)

[2020/2/22 宮城版]

菊地岩沼市長

菊地岩沼市長

 岩沼市は21日、定例記者会見を開き2020年度予算案を発表した。一般会計の総額を前年度比0.7%増の185億3700万円とする。震災復興関連費にはハード事業の総仕上げともなる市道の舗装補修事業に約5億円を計上し、同約1.5倍の9億円台を確保。通常事業では、公共施設の長寿命化計画作成や西小学校の体育館長寿命化改良などの事業費を盛り込んだ。
 会見で予算概要を説明した菊地啓夫市長は20年度について「震災復興事業ではハード面を仕上げる。重点施策としては人口減少対策の環境整備に力を入れていく」と話した。
 一般会計の予算額は、震災後8番目の規模。普通建設事業費は、前年度比3.5%減の23億3670万円となった。震災関連事業費は2013年度をピークに、19年度は6億円台まで減少していたものの、新年度は9億4666万円を確保する。このうち4億8400万円を市道の舗装補修工事に充てる。復旧・復興工事に伴い増加した大型ダンプの通行で傷んだ市道空港三軒茶屋線などの舗装を直す方針だ。
 このほか予算を計上した主な事業を見ると、土木費には朝日2号線道路改良に工事費1億4630万円、朝日竹の里線の道路改良事業に工事費2億250万円などを計上。市内全ての公共施設を対象にした長寿命化計画策定に向けた委託費5500万円を措置している。
 教育関連では、岩沼西小学校体育館の長寿命化改良に工事費2億6500万円、朝日山公園の施設改修に工事費7730万円を充てる。野球場やテニスコートを対象とし設計は東建築設計事務所(仙台市泉区)が担当する。市民会館は新年度から空調設備の改修に入る計画で新年度に工事費7942万円、債務負担で21年度に限度額3億1768万円の工事費を設定した。
 企業会計では、下水道事業に汚水人孔蓋ストックマネジメント計画策定などの委託費6921万円、管渠建設工事費4億4990万円などを措置している。
よ0597 岩沼市:20年度予算案a

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