小学校2校の設計着手 新設中に継続費74億円(流山市予算)
[2020/2/14 千葉版]
流山市(井崎義治市長)は13日の会見で、2020年度予算案を明らかにした。一般会計は、前年度当初比16・3%(97億6800万円)増の総額698億3500万円で、過去最大となる見通し。南流山地区とおおたかの森地区で24年度に開校を目指す新設小学校2校の設計業務に、22年度までの継続費をそれぞれ設定する。
各継続費については、まず木地区右岸調整池周辺で候補地を調査中の「南流山小学校区」は20年度8701万円、21年度1億3311万円、22年度7986万円の総額3億円となっている。
一方、県が施行する運動公園周辺地区土地区画整理区域内の約2haを見込む「おおたかの森小学校区」は20年度5058万円、21年度1億2645万円、22年度7587万円の総額2億5290万円としている。
市は、つくばエクスプレス沿線の土地区画整理事業により、両小学校区で児童数が急増していることから新設小学校の建設を決定。現在、学校施設建設支援業務の委託事業者選定に向けたプロポーザルの手続きも進めている。
学校関連では、大畔地区での「新設中学校建設事業(校舎等建設工事・工事監理業務委託)」についても、2カ年で総額74億3949万円の継続費を設定。年割額は20年度20億6098万円、21年度53億7851万円としている。
基本設計による新設中学校の規模は、3階建て延べ約1万5000平方mを想定。構造は、西棟1・2と東棟1・2が木造、体育館棟とプール棟、北棟、接続棟1・2はRC造(予定)、接続棟3・4と連絡通路1・2・3・4はS造としている。
敷地は、大畔地区の2万6734平方mの市街化調整区域。「高台の森に溶け込む森の中の木の学び舎」をコンセプトに、▽新たなシンボルとなる木質空間・木造校舎▽フレキシブルに対応可能な学び舎▽小学校との交流の場・地域コミュニティ形成の場──を創造するとした。設計は日本設計(東京都新宿区)が担当している。