市街地整備へ基本構想 20年度予算 過去最大352億円(鎌ケ谷市)
[2020/2/8 千葉版]
鎌ケ谷市(清水聖士市長)による、20日開会の市議会定例会に上程する2020年度予算案の概要が明らかになった。一般会計は前年度当初比4%(13億5,000万円)増の総額352億1,000万円で、過去最大になる見通しだ。総合計画の最終年となることから重点政策に予算を配分した。一方、特別会計を含めた市全体の支出規模は551億9,500万円で、公共下水道事業特別会計が20年度から公営企業会計化されることから同0・1%の減となっている。小・中学校防火戸・防火シャッターや市庁舎空調設備の改修など公共施設の長寿命化を推進。新京成線の高架化に伴いさらなる発展が期待されている新鎌ケ谷駅西側地区の基本構想の策定に向け、基礎調査に着手する。
一般会計のうちのの普通建設事業費は30億4,056万円(前年度比11・4%増)で、うち補助事業が9億2,948万円(同4・4%増)、単独事業が21億1,107万円(同14・7%増)。
主な歳出のうち「多額の経費を要する事業」には約39億4,400万円を計上、前年度の約38億9,600万円と比較して1・2%増となった。主な事業としては、浸水被害が発生してる準用河川二和川などの準用河川整備事業に4億0,166万円、鎌ケ谷1丁目ふれあいの森公園整備など街区公園整備事業に1億7,394万円、新鎌ケ谷西側地区都市計画道路整備事業に1億2,088万円を投じる。一方、昨年12月に全線開通した新京成線連続立体交差事業には1億8,800万円減の2億1,272万円を配分、仮線撤去や側道整備を進める。
施設長寿命化のための大規模改修には総額10億3,222万円を確保、小・中学校防火戸・防火シャッター改修工事や市庁舎空調設備の改修を進める。主な施設は、小中学校防火戸・防火シャッター改修工事に2億9,791万円、市庁舎空調設備改修に2億0,528万円、東部小学校外壁・屋上防水改修工事などに1億7,466万円、西部小学校プール改修工事などに6,023万円、道野辺保育園のトレイ改修工事に3,267万円。
一方、新規事業をみると、設計や調査関連では、都市計画マスタープランの策定に向けた調査の実施に1,020万円、貝柄山公園トイレ改修に向けた実施設計に860万円、新鎌ケ谷駅周辺地区市街地整備促進事業に700万円を計上。市街地整備促進事業では、駅西側の市街化調整区域を対象に、基本構想策定に向けた基礎調査に着手する。
子育て・教育関連では、仮称・東部地区児童センターの整備に向けた基本設計および用地取得に1億4,795万円、道野辺中央3丁目児童遊園の改修工事に1,090万円、北部小学校放課後児童クラブ室の校内移転工事に1,060万円を投じ、子育て世代にやさしい街づくりを進める。
このほか、新規事業では、市庁舎の非常用発電機改修工事に8,250万円、LED化推進事業に4,828万円、初富字五本松地区の排水施設整備に1,400万円を予算化。LED化推進事業では、市内の防犯灯を市の管理に移行するとともに、LED化防犯灯を整備する。
一方、公営企業会計となった下水道事業会計予算案では、主な建設改良事業として、南初富地区などでの管渠等整備工事、中部小および鎌ケ谷小でのマンホールトイレ整備工事などを予定している。