普通建設事業費571億円 2020年度予算/新庁舎に基本設計費(仙台市)
[2020/1/30 宮城版]
仙台市は29日、2020年度予算案を発表した。一般会計は、前年度比2.7%減の5411億円を計上する。新たな杜の都への挑戦をテーマに、柱の施策4本に重点配分した。都市機能の強化を図る都心再構築プロジェクトの推進には新規の勾当台公園再整備調査費や、市役所本庁舎建替基本設計に1億4570万円を計上する。普通建設事業費は、19年度当初比3.5%減の571億円で、復興関連費の減少と太白区役所など大規模改修工事費が5億6000万円増となった。
郡和子市長は定例会見で「市の人口は近く減少が見込まれ、ポスト復興のまちづくりに向けた挑戦の意味を込めた」と予算編成について説明した。施策の柱は、若い力が育ち、活躍するまち▽創造と可能性▽自然と共存する防災環境都市づくり▽暮らしを守る安全安心▽市役所経営────。
創造と可能性では、都心再構築プロジェクトを推進するため、定禅寺通り活性化は、社会実験による道路空間の再構成に1億4299万円を計上する。新規事業は、勾当台ビジョン策定500万円、勾当台公園の再整備方針策定調査664万円、都市開発支援事業860万円を計上する。
防災は、仙台駅西口の浸水被害軽減対策に2億円、中心部震災メモリアル拠点基本構想策定に800万円、開催誘致を目指す全国都市緑化フェアの内容検討に2009万円を盛り込んだ。
%2大規模改修が5億円増額%1
投資的経費は、%2別表のとおり%1。普通建設事業費は571億円で、復旧・復興費は28億円を計上する。19年度当初比で、復興関連費が減少した一方、公共施設マネジメン費は5億6000万円増額し、太白区役所などの大規模改修工事費を盛り込んだ。事業費規模は2008年度と同規模となった。
公共施設マネジメントは185億円を盛り込む。新規の大規模改修は、若林区役所と博物館に設計費を計上。太白区役所は、20年度工事費1億3000万円の計上と、債務負担に限度額24億4400万円(期間21~24年度)を設定し総工事費に25億7400万円を盛り込んだ。
このほか、学校教育施設整備は100億4689万円で、小学校3校(榴岡、四郎丸、大和)の校舎増築工事に23億5685万円を充当し、19年度当初を9億3064万円上回った。道路新設改良費73億0348万円、橋梁整備費に23億8229万円を計上する。
青葉山の公園センターと中央広場整備費に6億2850万円、鶴ケ谷第二市営住宅の再整備は、第1工区実施設計に841万円、造成設計に4395万円。住宅の建替え・改善に13億5314万円を計上した。