鷺沼土地区画整理で予定者に先行しパートナー プロポで公募開始(習志野市)
[2020/1/28 千葉版]
習志野市が支援する「鷺沼地区土地区画整理組合設立準備会」は27日、そのまちづくりについて検討するための「パートナー」のプロポーザル方式による公募を開始した。今後設立予定の組合での施行による土地区画整理事業の進ちょくに向けて、追って選定する計画の業務代行予定者に先立つもので、同組合では「将来の業務代行予定者となっていただくことを期待して」募集するものだとする一方、今回の選定が業務代行予定者として確約するものではないともしている。
プロポーザルの参加要件は、土地区画整理組合から委託を受け、施行面積10ha以上でかつ直近10カ年に土地区画整理事業の全部または一部を代行した実績がある単体企業または企業グループとした。土木一式工事について特定建設業の許可があることなどともしている。
募集要項は2月12日まで公表する予定で、質問は同4日まで受け付け。参加意向表明書も12日まで受け付ける予定で、提案書については同18~28日、準備会役員会が開かれる3月13日の書面審査と、同27日の結果通知とともに、4月5日のプレゼンテーション審査による結果は、同月下旬の準備会総会で通知、承認を受ける予定だ。受付事務などは市が代行する。
選定された提案者(パートナー)には、土地利用計画案や保留地の設定、企業誘致などについての市場調査とその調査結果に基づく提案のほか、街区・画地の規模・形状の提案などを委託する。期間は1カ年とするものの、協議により変更が可能だともした。
対象の鷺沼地区は、市の中央部東側で、千葉市との市境に位置した約43haの市街化調整区域。眺望の良い一団の区域となっているとともに、JR津田沼駅や京成津田沼駅、幕張本郷駅など鉄道駅や京葉道路幕張インターチェンジへのアクセスも良好な地区で、海浜幕張地区にも近いなど非常に利便性が高い地区だとしている。
また、現在の準備会は検討区域内の農地所有者を対象としており、昨年11月末時点の加入者は農地所有者197人中177人となっている。昨年10月には市に技術援助申請書を提出した。
今後のスケジュールでは、2020年度に事業計画案を作成した上で仮同意を取り付け、翌21年度は事業計画や定款の作成、22年度に本同意取得や農用地除外、市街化区域編入への手続きを進め、23年度には組合の設立認可を得る予定でいる。
同準備会では、同地区におけるまちづくりのコンセプトについてのほか、その実現に向けた都市としての拠点性を持たせる機能、事業の土地利用計画、その計画を実現するための企業誘致方法や保留地取得などの事業推進に対する考え方、事業の実施体制などについての提案を求めているという。