下妙典公園基本設計を和合建設コンサルタント 少年野球場や池も(市川市)

[2020/1/22 千葉版]
 市川市は下妙典地区の下妙典公園内で、公共下水道の実施設計と、公園の基本設計業務を、今月15日に開札した一般競争入札で、和合建設コンサルタント(千葉市中央区)に委託した。予定価格2,727万円に対し、落札額は2,179万円(ともに税抜き)。昨年11月に開札されたものの不調となったことに伴い再公告していたもので、公園施設2・2haの基本設計を含めている。成果は年度内にもまとめる。

 公園施設の基本設計に加え、業務の概要は公園部分の地質調査を含む。下水道の実施設計については、下妙典の「地域コミュニティゾーン」と、付近の雨水管渠の実施設計とそれに必要な土質調査を実施することにしている。

 業務では基本設計とともに、区域内の地質調査を実施し、07年度の「地域コミュニティゾーン整備構想報告書」と、08年度の「地域コミュニティゾーン土地造成基本設計委託」を基に設定した整備方針、整備計画案を参考に、区域全体の基本計画と併せ、基本設計を進める。

 今回の委託では「地域コミュニティゾーン基本計画策定業務委託」で割り当てられた地域コミュニティゾーン内の公園施設と運動施設エリアで、自然との共生や周辺地域との調和、立地を生かした多機能な公園の整備を目指し、基本設計を実施することにしている。

 基本設計では、先の基本計画などを基に、さまざまな施設の検討や設定で明らかとなる設計条件との整合性を図りながら、技術的かつデザイン的、さらに経済的な面から設計の指針を検討した上で、実施設計に向けて骨格となる施設の配置や形状、基盤施設、植栽などを整理することにしている。

 業務では、計画地の一部が国によるスーパー堤防の整備予定地となっていることからこれにも配慮。少年野球場や広場、園路、遊具施設、休憩スペース、トイレなどといった都市公園として必要な秘説とともに、将来的にバーベキュー施設なども設置可能なスペースも確保する。加えて、地域コミュニティゾーン区域全体の雨水流出抑制機能を持つとともに、修景施設または親水施設としての空間機能(池)も検討する。

 市では一方で、同地を防災の拠点として整備する事業を進めており、今回の業務と並行して19年度は、同区域全体の基本計画の作成と、造成に関する基本設計を委託する「地域コミュニティゾーン基本計画策定業務」をプロポーザル方式で実施し、これまでに石本建築事務所(東京都千代田区)を特定している。

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