東日本総合計画が基本設計 東武線初石駅の橋上化など(流山市)
[2020/1/11 千葉版]
流山市は、東武アーバンパークライン初石駅の橋上化などに向けた基本設計業務を東日本総合計画(千葉営業所・浦安市)に随意契約で委託した。契約日は2019年12月24日で、税抜きの契約金額は1,282万円だった。同業務は、初石駅の橋上駅舎化や東西を結ぶ自由通路、東口駅前広場の整備に伴うもの。契約期間は7月31日まで。
これまで同駅については、19年10月末までの契約期間で東日本総合計画に駅の施設整備事業基本調査業務を委託するなど、東武鉄道を交えた協議を進めてきており、同業務の成果を基に、20年度に実施設計を作成し、21~22年度の施工を見込む。23年度の供用開始を目指す。
現在の初石駅は、2つの島(ホーム)を橋上通路で結ぶ構造で、改札口は西側にしかない状況のため、利便性向上が望まれていた。駅の東西を直接結ぶ自由通路を設置した上で駅舎を橋上化するとともに改札口も新設し、駅東側の市有地1,544平方mには駅前広場の整備を計画している。
現状では西側の改札口前はバス停やタクシー乗り場などのある広場になっており、同広場に関しては整備後も供用を続ける方針だが、新たな改札口を設置するのに併せ、駅舎西側の改札口は廃止する方針だという。
市は、整備手法や事業主体などについて東武鉄道と協議を進めるとともに、地元住民らの協力により整備の推進を図るため、事業費の捻出に向けてふるさと納税を活用した募金活動を今年度から開始している。
なお、東日本総合計画は、同市で06年度に東武野田線「運河駅基本計画策定業務」、18年度に「運河駅本計画策定業務」、今年度に「初石駅施設整備事業基本調査業務」を実施しており、同市以外でも柏市の高柳駅やさいたま市岩槻区の岩槻駅など、他の東武鉄道駅においても類似業務の実績があり、駅舎計画・設計、鉄道測量、鉄道配線計画・設計など、東武鉄道の鉄道事業に関する実績を豊富に持つことから、随意契約の対象者として選定されている。
東武鉄道が公表している18年度における1日平均の乗降人員数は、初石駅が1万8,653人であるほか、運河駅2万2,053人、高柳駅1万4,494人、岩槻駅3万7,052人となっている。