道の駅建築をクマケー 水産研修センターはみちのく建設 (気仙沼市 開札速報)
[2020/1/9 宮城版]
気仙沼市は8日、道の駅「大谷海岸」災害復旧移転新築建築本体工事と、市水産研修センター災害復旧移転新築建築本体工事の一般競争入札を開札した。道の駅はクマケー建設(気仙沼市)が3億5400万円、水産研修センターはみちのく建設工業(同)が1億5510万円で落札した。今後、市議会で工事請負の承認を得て正式に契約を結ぶ。
道の駅「大谷海岸」は、大震災で津波被害を受けたことから、本吉町三島地区で国道45号の背後地に移転再建する。敷地面積は約1・1ha。ここに木造一部S造平屋1467平方mの道の駅施設を建てるほか、駐車場や交通広場などを整備する。
建築本体工事は、道の駅施設を新築する。工期は11月13日まで。施設内には物販産直店舗やカフェテリア、本吉農林水産加工処理センター、道路情報発信コーナー、トイレなどを配置する。
新築に伴う電気設備工事と給排水衛生設備工事は、7日に一般競争入札を公告しており、21日まで参加申請を受け付け、23日に開札して施工業者を決定する。工期は2件とも11月13日まで。
電気設備工事は、電灯設備や動力設備、受変電設備、映像・音響設備、構内通信線路などを設ける工事で、概算工事規模が1億~1億3000万円。入札の参加資格は、市内に本店を置き、登録業種が電気工事であることなど。
給排水衛生設備工事は、衛生設備や給水設備、排水設備、給湯設備、ガス設備、浄化槽設備などを取り付ける工事で、概算工事規模が1億~1億3000万円。入札の参加資格は、市内に本店を置き、登録業種が管工事であることなど。
発注予定では、年度内に別途、空調換気設備工事を一般競争入札で発注することになっている。概算工事規模は1億~1億3000万円。工期は8カ月。このほか、外構工事を発注する。12月補正予算には、外構工事費として本年度分に2920万円を計上するとともに、20年度分に限度額1億9000万円の債務負担を設定した。
道の駅「大谷海岸」の再建に当たっては、新築の基本計画・基本設計業務と実施設計業務をパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)、外構部分の設計業務をアジア航測(気仙沼営業所・気仙沼市)に委託した。21年3月までの全体完成を目指す。
水産研修センターは、大震災津波で被災したため、港町に移転再建する。敷地面積は1076平方m。建築本体工事では、S造平屋一部2階建て延べ528平方mの新センターを建設する。屋根はシート防水とフッ素ガルバリウム鋼板瓦棒葺き、外壁は押出成型セメント板、床は長尺塩ビシート・タイル、壁は石膏ボードビニルクロス、天井は化粧石膏ボードで仕上げる。工期は10月15日まで。
新築に伴う電気設備工事と機械設備工事は、7日付で一般競争入札を公告しており、21日まで参加申請を受け付け、23日に開札する。
電気設備工事は、電灯設備や動力設備、音響設備などを設ける工事で、参加資格が市内に本店を置き、登録業種が電気工事であることなど。機械設備工事は、空気調和設備や換気設備、衛生器具設備などを設ける工事で、参加資格が市内に本店を置き、登録業種が管工事であることなど。2件とも工期が10月15日までで、概算工事規模が2000万~4000万円。
センター内には事務室や会議室、研修室、展示室などを配置する。新築設計はSUN総合(仙台市青葉区)がまとめた