価格点の満点入札率 上限92%に引き上げ 入札制度説明会(宮城県出納局)

[2019/12/27 宮城版]
 宮城県出納局は12月26日、入札・契約制度改正説明会を仙台市内で行った。総合評価における価格評価点の算定で、満点になる入札率を現行の90%から92%に上限を引き上げる。2020年1月6日以降に公告する総合評価の一般競争入札に適用する。(別表参照)
 今回の改正は、ダンピングの防止対策として満点になる入札率を引き上げ、より適正な価格で工事を発注しようとするもの。
 総合評価点を構成する「価格評価点」と「価格以外評価点」のうち、価格評価点の算定式は別表の通り。今回、算定式自体に変更はない。その代わり、価格評価点が満点(簡易型80点、標準型70点、高度型60点)となる入札率を現行より2ポイント引き上げ、上限を92%とする。
 仮に満点になる入札率が95%や96%になる場合は、すべて上限の92%に置き換える。満点になる入札率は、工事ごとにすべて変える方針。
 宮城県の担当官によると、この改正で影響を受けやすい工種は▽建築一式工事▽電気工事▽電気通信工事▽機械器具設置工事──だという。
 宮城県はこの改正に先がけ、10月に調査基準価格の設定範囲を改正している。これまで予定価格の70~90%の範囲で設定していたものを、75~92%の範囲に引き上げた。

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