概算工事費は17億円 子ども図書館の基本計画案(浦安市)
[2019/12/17 千葉版]
浦安市生涯学習課が新設を計画する、市子ども図書館(仮称)の基本計画案が16日、明らかになった。既設の日の出公民館に隣接する形で整備予定の施設は、ピロティを含めて延べ約2,800平方mの規模で計画。2021年10月にも着工する見通しの工事費として、本体新築工事に16億5,000万円、地域包括支援センターの改修工事に約3,500万円の計16億8,500万円を見込んでいる。
新たな施設は日の出公民館と、隣接する家電量販店の間に整備が計画されており、敷地面積は公民館を含めて6,963平方m。延べ2,800平方mの内訳は、子ども図書館約2,000平方m、移設する日の出分館は約300平方m(ピロティ約530平方m)、改修する地域包括支援センターは約130平方m程度とする。
構造についてはS造2階建てを想定。収蔵冊数として子ども図書館は開架に5万冊と閉架部分に10万冊、日の出分館(開架分)に5万冊を割り当てる予定だ。整備内容には子ども図書館分の増築と、外壁接続部や内装などといった既存公民館の一部改修、駐車場などの外構整備を計画している。
事業の工期には現在、佐藤総合計画(東京都墨田区)が進めている基本設計を19年度にまとめ、実施設計には20年度に移行。建設工事には21年10月~22年11月を見込んでおり、全体で4カ年事業とする方針だ。
基本設計では、建設コスト縮減対策として、将来の施設ニーズに対するフレキシブル性や工期、周辺道路などの施工条件を考慮してS造を採用するとしたほか、防火区画をスプリンクラー設備の必要がない1,500平方m以下に設定。地下配管ピットは必要最小限とし、躯体と発生残土の縮減を図るとともに、建材は規格品・汎用品を積極的に採用、コストの縮減を図るなどとしている。
基本計画案では基本構想から一歩進め、日の出分館の利用環境の改善や地域の高齢者の増加などにも対応していくため、整備に併せて分館の移設と地域包括支援センターの整備を一体的に実施することとしている。