県林道復旧事業 国庫9市町33カ所に3.8億円 月内に査定、今年度発注へ

[2019/12/10 栃木版]
 県森林整備課は、台風19号被害による11月補正予算の林道復旧事業の概要をまとめ、宇都宮・鹿沼・日光・佐野・大田原・那須塩原・矢板・塩谷・那須の7市2町33カ所に3億8317万円を配分した。激甚災害の指定で約9割が国庫負担。復旧工事費が確定する災害査定は今月20日に終了(一部1月にも実施)する予定で、今年度末までに発注する計画とした。

 災害査定箇所は林道42カ所。このうち県管理の9カ所については2020年度当初予算に計上する見通し。現年発生災害の33カ所の管理者別内訳は、県が14カ所、市町10カ所、森林組合等は9カ所となった。

 災害査定は今月2~6日と16~20日、20年度施工予定について一部1月(日時未定)に実施する。被災は路体流出や法面の崩壊、路面の洗掘などに伴い原形復旧を行うもの。県管理の横根線(鹿沼市)が3カ所、赤井原線(日光市)5カ所、赤滝線(矢板市)は2カ所と1路線で複数箇所が被災、災害査定の対象としている。

 県管理等の復旧箇所は次の通り。([1]延長・幅員[2]被害状況)
【県】
▽河原小屋三の宿線(鹿沼市)=[1]L36m(W4m)[2]路体流出
▽大荷場木浦沢線(鹿沼市)=[1]L20m(W4m)[2]法面崩壊
▽横根線1(鹿沼市)=[1]L12m(W4m)[2]路面洗掘
▽横根線2(鹿沼市)=[1]L100m(W4m)[2]路体崩壊
▽横根線3(鹿沼市)=[1]L120m(W4m)[2]路肩崩壊
▽赤井原線1(日光市)=[1]L12m(W3.6m)[2]路体崩壊ほか
▽赤井原線2(日光市)=[1]L30m(W3.6m)[2]路肩崩壊
▽赤井原線3(日光市)=[1]L18m(W3.6m)[2]路体崩壊ほか
▽赤井原線4(日光市)=[1]L25m(W3.6m)[2]路肩崩壊
▽赤井原線5(日光市)=[1]L200m(W3.6m)[2]路体崩壊ほか
▽牛の沢出原線(佐野市)=[1]L200m(W4m)[2]路体崩壊ほか
▽赤滝線1(矢板市)=[1]L25m(W4m)[2]路側崩壊ほか
▽赤滝線2(矢板市)=[1]L42m(W4m)[2]法面崩壊ほか
▽栗の木平線(矢板市)=[1]L35m(W4m)[2]路側崩壊
【市町】
▽鍛冶内磯上線(大田原市)=[1]L19m(W4m)[2]法面崩壊
▽シナシ沢線(塩谷町)=[1]L600m(W3m)[2]路体流出
【森林組合】
▽西多気線(宇都宮市)=[1]L35m(W4m)[2]路側崩壊

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