消防署新築に8億円 補正予算案/工事費を債務負担(女川町)

[2019/12/7 宮城版]
 女川町の12月補正予算案が明らかになった。一般会計は20億6556万円を追加し、総額を226億5192万円とする。建設関連では、女川消防署庁舎の災害復旧で、工事費に限度額8億円、工事監理委託費に同2900万円の債務負担を設置した。期間は2019~20年度。消防庁舎の新築工事は一括して一般競争入札で発注する。早ければ年内にも入札を公告する見通し。
 女川消防署は震災津波で被災したため、災害復旧事業で女川小学校(女川浜大原)の敷地に再建する。敷地は面積が3000平方mで、砂利敷きの駐車場になっている。新消防庁舎の規模はRC造2階建て延べ1300平方m。
 庁舎の1階には車両6台を格納する車庫と仮眠室を設け、2階に事務室や司令室、会議室などを配置する。消防隊員は26人が詰める予定。敷地内には隊員用と一般利用者用に30台程度の駐車場を設けるほか、訓練スペースを確保する。
 新築の基本・実施設計業務は、松下設計(仙台市支社・仙台市青葉区)に委託した。新築工事は建築と電気・機械設備、外構を一括して発注し、来年2月に入札を開札して仮契約を結び、町議会3月定例会で本契約の承認を得る予定。3月下旬にも着工し、2021年2月末の完成を目指す。女川小学校は移転する。

フィッシャリーナ構想支援の委託費

 同町の一般会計12月補正予算案には、フィッシャリーナ基本構想の作成支援業務委託費に132万円、三十三観音遊歩道整備調査測量設計業務委託費に1260万円、女川港石浜地区の埋め立て工事費に3000万円、東日本大震災復興交付金基金の積み立てに17億3190万円を盛り込むなどした。
 台風19号の災害復旧関連は、漁港施設の復旧工事費に110万円、道路の復旧工事費に2000万円、河川の復旧工事費に8500万円を計上した。
 債務負担行為では、女川消防庁舎の工事費以外に、浦宿浜地区雨水排水施設の災害復旧事業業務委託(日本下水道事業団への委託)費に限度額23億4265万円、防災行政無線の復旧デジタル化整備工事費に同7億2600万円と工事監理業務委託費に同750万円を設定した。期間は雨水排水施設が2020年度、防災行政無線が19~21年度。
 一般会計以外では、下水道事業特別会計で下水道ストックマネジメント計画の策定業務委託費に1500万円、水道事業会計で女川出島線の配水管敷設工事費に422万円を計上した。

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