北釜の産業地に約3億円 先行整備5ha/設計や工事費 補正予算案(名取市)
[2019/11/28 宮城版]
名取市は27日、市議会12月定例会に提案する一般会計補正予算案を公表した。主に台風19号の災害復旧工事費や北釜地区の土地利用に関する事業費を計上。北釜地区には産業誘致ゾーン整備する計画で、先行エリア約5.1haの造成や調整池に係る測量設計委託費、がれき撤去工事費など計3億1352万円を計上。業務・工事ともに年明け1月の着手を見込む。
一般会計第6号補正予算案は、10億8962万円を追加し、総額を413億7288万円とする。12月定例会は来月4日に開会。補正案など20議案を提案する見通し。
北釜地区に関係する補正予算をみると、測量設計等委託費に7730万円、がれき撤去工事費1億2402万円、用地取得費2億2945万円を充当している。
市は大震災の防集移転元地となっている北釜地区の有効利用を検討。計画では地区の約28.7haを4つのエリアに分け、北東街区と南東街区を産業誘致ゾーン、北西街区と南西街区を民間活用・産業誘致ゾーンとする方針だ。
進出意向事業者がいることから北東街区(約5.1ha)を先行エリアと位置づけ、南西街区に設ける調整池(約0.4ha)と併せて先行整備する。補正案に盛り込んだ委託費は、この先行エリアの造成と調整池に関する調査・測量、設計に充てる。また、がれき撤去工事費は北釜地区を対象とする。
補正予算可決後、年明け1月上旬にも業務、工事の入札手続きを開始する見通し。先行エリアの造成と調整池の工事費は、年度内に補正、または新年度当初予算に計上し、2020年度末の整備完了を目指す。
このほか、12月補正案では台風の災害復旧工事費として、農業用施設・農地に1億2927万円、公共土木施設に4780万円を措置。また市営住宅の法面復旧に1700万円、災害ゴミ処理委託費1億6000万円を盛り込んだ。
通常事業では、財産管理事業に市有財産耐震工事設計委託費410万円、児童館・児童遊園に空調設備設置工事費1700万円、道路新設改良事業に松崎学市線の測量設計委託費800万円などを計上している。