浸水にも果敢に対応 豪雨当日の活動が判明(県建設業協会)
[2019/11/9 千葉版]
県建設業協会(畔蒜毅会長)が、災害協定を結ぶ県土整備部やその出先事務所からの要請に応じ、10月25日の低気圧に伴う記録的豪雨に当たり、被災地に出動するなどした状況の一部が、今月8日までに明らかになった。低気圧来襲前の同24日から、管内の県土木事務所などから依頼を受けて、海岸などで高潮対策に当たった事業者などもおり、全県体制で今秋「3度目の」自然災害に向き合った。
同協会によると、各事業所が受注した一般の工事などを抱える中、貴重な人材を応急復旧作業などに充てるなど、行政側の混乱が続き、現場の正確な状況も不明なまま依頼を受けて出動した会員も多かったという。一方で浸水被害の顕著だった茂原市内を抱え、対応に追われている長生支部などの状況は未集計となっている。
10月25日の豪雨では、日中を通して降り続いた雨で、県内各地の河川が氾濫し、未曽有の浸水被害をもたらした。そのような中で自身の身の回りの状況も顧みず、手持ちの重機を繰り出すなどして、会員各社は住民の安全・安心の確保に奔走した。
25日には、県山武土木事務所管内で▽畔蒜工務店▽和建興業▽大谷建設工業▽鈴木建業▽鈴木土建▽萱生工務店▽鈴木工務店▽丸二工務店▽伸栄建設▽古谷建設▽中央建設▽東海建設▽佐瀬土建▽大松建設▽佐久間建設▽丸間工業▽フルカワ工業▽吉岡建設▽八角工務店▽庄司工業▽石井建設▽野村建設▽東松建設▽山田建設▽總部建設▽浅岡建設▽小松土建▽ヤマヒサ建設▽ダイカワ▽鈴木興業▽中央建設▽東松建設──の32社が、パトロールや倒木処理に従事し、このうち丸二工務店は、台風前の24日から不動堂海岸で高潮対策の盛土工に当たった。
同日には県君津土木事務所の管内で(同協会君津支部の)▽我妻建設▽小畑工務所▽上総工業▽興亜建設▽シバサキ建設▽中央建設▽新興土建▽水越組▽安川組▽松浪工務店──が管内パトロール。県夷隅土木事務所でも▽伊藤工務店▽丸一建設▽佐久間建設▽大森組▽目羅組▽鈴木工業──の6社や、県葛南土木事務所管内でも▽不二工業▽風間建設工業所▽櫻工営▽松丸開発工事──の4社、柏土木事務所管内では板橋建設と石浜建設が、交通規制の看板設置のほか、一部で排水作業に出動した。
県香取土木事務所管内ではまた、香取支部の千代田工業と利根開発機工がパトロールに当たり、笹本土建が歩道の陥没補修、前田建設が路面清掃、菅谷建設が道路冠水対策、高須建設が土のうなど応急処置にそれぞれ従事している。
冠水被害の大きかった佐倉市などを抱える県印旛土木事務所と県成田土木事務所管内では、北総支部の会員らが活躍。印旛土木管内ではそれぞれが冠水対策に入ったほか▽丸勝建設▽安藤建設▽柏熊建設▽鎌形建設▽勝又建設▽国井組▽有村建設▽アジア開発興業▽聖和興業▽高秀建設▽尾出建設▽村樫建設工業▽櫻井建設▽第進産業▽タイトウ▽東豊土木工業▽栄産業▽インバ建設▽竹内建設──の19社が道路や河川をパトロール。▽国井組▽関東機工建設▽小高興業▽丸勝建設▽瀬尾組▽共生建設▽八千代建設▽萩原土建──らも応急処置に当たれば、ナリコーや八千代建設、櫻井建設、タイトウ、東豊土木工業は土砂の撤去、一福土木は看板設置などに、それぞれの持ち場で作業に励むなどした。