県内各所の復旧続く 大雨で浸水・法面崩落(25日の豪雨)

[2019/10/29 千葉版]

千葉茂原線では流出した土砂を撤去(長柄町鼠坂)

千葉茂原線では流出した土砂を撤去(長柄町鼠坂)

 今月25日を中心に、県内で猛威を振るった低気圧は、東北地方から海上に抜ける一方、15号・19号と2つの台風による傷も癒えない本県は、三たび自然の災禍に襲われた。県土整備部の各出先土木事務所などは災害協定に基づき、県建設業協会(畔蒜毅会長)をはじめとする各建設関連団体の会員企業に直接復旧活動を依頼。人命のかかる現場では夜になっても作業が進められた。数年来大規模な自然災害を免れてきた本県だが、その復旧・復興に全国から注目が集まっている。

 大雨についてハード面の被害をみると、住家の被害は全壊が8棟、半壊2棟、一部損壊22棟。床上浸水は茂原市の385棟を筆頭に県内で666棟、床下浸水も茂原市の332棟をはじめとする830棟で発生している。

 がけ崩れも長生郡を中心に9カ所で発生したほか、長南町深沢の国道409号で1カ所、市原市東国吉の主要地方道五井本納線など13カ所で道路が全面通行止めとなった。市町村道では県内で188カ所に及んでいる。

 復旧作業は道路や家屋、田畑など県内で多岐にわたり進められており、建設業者は各専門分野で地域の復旧に貢献している。

土砂崩れで活躍する建設業界の重機(千葉市緑区内、小松土建提供)

土砂崩れで活躍する建設業界の重機(千葉市緑区内、小松土建提供)

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